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映画評 「PLASTIC」 [映画評]

本作は、名古屋学芸大学が製作した映画だそうだ。
それでいて小泉今日子さんをはじめ名の知れた俳優さんも出演され、一定のメジャー感もある。
であればなおさら大学製作だからと遠慮せず、しっかり評価するのが礼儀だろう。

音楽映画は好きなジャンルであり、
疾走感ある姿を描く作品かと、
期待を持って観に行った。
若い感性も楽しみだった。
実際、最初の3分くらいはそれなりに面白かったのだが、
ピークはそこあたり。
あとは見事なほどの下り坂。
しかも途中で持ち直すことのない、一本調子の下り坂。
2時間足らずの作品なのだが、
どれだけ時間が経っても終わらない感覚に陥ってしまうような、
長い長い105分間だった。
映画の終了時点が退屈のピークというある意味稀有な作品。

小泉今日子さんや尾野真千子さん、とよた真帆さん、
といったメジャーどころの女優さんを使う意味はどこにあったのだろう。
それぞれがほぼ意味のない役柄を与えられている。
このキャスティング一つとっても、映画に正面から向き合っているとは思いにくい。

主演は、小川あんさんと藤江琢磨さん。
脚本のせいなのか、演出のせいなのか、なんなのか、
このお二人にも魅力を感じられず。
特に、藤江さんについては年齢設定も含め、キャスティングしたこと自体がどうだったのかしら。

これでせめて音楽がよければだが、
そこもピンと来ず。

いろいろな映画が公開されているなか
「PLASTIC」という作品を選んで観に行った。
その選択に後悔はない。
後悔はないのだが・・・。

https://plastic-movie.jp/index.html


タグ:Plastic
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昔の暑さと今の暑さは本当に違うか 違うとしたらどのくらい違うか [ヨモヤ]

夏の甲子園に向けた予選がまさに佳境だが、
今年は例年以上の猛暑のなかで行われている。
そうしたこともあってか、高校野球石川大会の決勝戦について馳知事が次のようにおっしゃったそうだ。

「決勝戦の時間帯はおかしいと思います。全国における気象条件の中で昼の12時30分のプレイボールというのは、私は健康の観点から配慮があっても良いという意味でおかしいと思います」

この知事の発言について、ネットのコメントを見ると、
「そのとおり」という声が多いようだ。
「昔の暑さと今の暑さは違うのだから」
というのがその根拠である。

ふむ。
確かに今年の夏は暑いが、本当に昔の暑さと今の暑さは違うのだろうか。
違うとしたらどのくらい違うのだろうか。
これについては、気象庁が過去の気象データを公開してくれているので誰でも確かめることができる。

気温がすう勢的に上昇していることには、誰も異論はないだろう。
しかし、それがどのくらいのものなのか。
実感どおり、とんでもなく上がっているのか。
意外にそうでもないのか。
石川県の県庁所在地である金沢の気温を、
直近3年間の平均と過去の特定の3年間の平均で比較してみる。

まず、2020-2022の7月の最高気温の平均は30.1度であった。
50年前1970-1972の平均は29.7度
100年前1920-1922の平均は29.5度。
確かに上がっていると言えば上がっているが、100年前と比べてもその差は0.6度。
地球環境という観点では大きな数字だが、体感的にはどうだろう。
ほぼ感じ分けられないレベルではないだろうか。

8月の気温も調べてみると、
2020-2022の8月の最高気温の平均は32.0度であった。
50年前1970-1972の平均は31.1度
100年前1920-1922の平均は30.9度。
その差は100年前と比べて1.1度。
つまり、1年当たり0.01度の上昇となる。
どうだろう。
ちまたで言われているほどの、
またそれぞれが感じているほどの差だろうか。

今年の7月は確かに暑い。
しかし、今年以外の近年の夏が、
50年前、100年前と比べてべらぼうに暑いかというと、
必ずしもそうではないことが数字上は明らかである。

暑い日が予想される場合、
高校野球の決勝戦の時間をずらすことは可能だろう。
しかし、1回戦、2回戦まで含めてずらすのはなかなか難しいだろう。
そもそも、昔と今の気温が違うという前提にも疑問があるのはここで見たとおりである。

高校野球となるとみんな熱くなる。
国民的イベントだからそれもよくわかるが、
まあ、落ち着いて。
暑さについても、まずは事実をよく確認して。

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遠投77mプロジェクト 今年も水没 [60歳が近づく腰痛持ち 遠投77mプロジェクト]

以前、「120キロプロジェクト」に勝手に取り組んだことがあった。
年齢も50歳を過ぎ、草野球どころか何の運動もしていなかったが、
なにかのきっかけで、
なにかやってみようと思い立った。
キャッチボールのお相手になっていただいたり、
いろいろな人の手助けもあり、こちらはなんとか達成した。

2021年。
1年延期された東京オリンピック・パラリンピックが開催される年に、
自分も何かやってみたいと、再び思い立った。
そして個人的なおバカ企画として
「55歳過ぎ腰痛持ち 遠投77mプロジェクト」
を始めた。

なぜ77mなのかというと、
2019年12月、現役復帰を目指すと宣言された新庄剛志さんのインスタに
「#SHINJO 
#初投げ77メートルまぁまぁやな」
とあったから。
そのときの新庄さんは、長いブランクの後にひょいと投げられたのであり、
77m投げたところで新庄さんに近づくわけではないが、
目標としてはちょうどいいように思えた。
60mでは短すぎるし、
80mを超えるとさすがに遠い。

2021年、
50mまではすいすい行き、
60mもなんとかだったが、
その先にはたどり着かず、プロジェクトは断念。
泣きの1年で2022年に持ち越した。

2022年、
前年の反省をもとに、長い距離を投げるコツを捕まえようと、
早目にスタートを切った。
ラケット素振りのトレーニングも取り入れた。
しかし、ホームグランドとして使っていた近所の公営グランドが7月下旬の降雨で使用が中止になり、
8月頭に再開したものの、再開翌日あたりに再び降雨で使用中止になってしまった。
そのうち再開になるだろうと思っていたのだが、
結局、夏の間閉じっぱなし。
チャレンジは水没した。

2023年、
水没のまま終われないと再々チャレンジ。
またグランドが水没する可能性もなくはないが、
さすがに2年連続そんなことはないだろうと踏んだ。

4月、5月と順調に肩は仕上がり、
5月には50mをクリア。
ここからが大変だが、コツコツ積み上げようと思っていた矢先、
6月の頭にちょっとした雨が降った。

九州や東北で大きな被害が発生する大雨が降っているが、
そういう雨ではなかった。
次の日、投げようと思ってグランドに行ってみたくらい。
しかし、グランドは閉ざされていた。

ホームページを見ると、
「2023年6月2日の大雨の影響により、当面の間、利用を中止いたします。」
とあった。
それから1月半以上経ち、関東地方にさしたる雨は降っていないが、
グランドの利用中止は続いている。
再開のメドは立っていない。

もうこれは、縁がなかった。
投げる場所がなければトレーニングができない。
正式に距離を測るところまで行かずに断念するのは無念だが、
これはもう、縁がなかった。
遠投プロジェクトは水没である。

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中小企業診断士資格を維持するためには専門知識を補充する必要がある [診断士って]

世の中にはいろいろな資格がある。
比較的取りやすいものから、
超難関なものまで。

そして、資格の更新制度もまちまちである。
一度取ってしまえば、ずっと維持し続けられるものもあれば、
更新しないと失効してしまうものもある。

資格の更新で近年話題になったのは、
教員免許更新制であろう。
2009年4月から「教員の能力向上」を掲げて更新制度が始まったが、
教員の働き方が問題になるなか批判が高まり、
2022年7月1日をもって終了とされた。
これにより教員免許は、有効期限のない生涯有効なものとなった。

ほかにも、更新制度がない資格はたくさんある。
資格を名乗る以上、
それにふさわしい知識や技能をアップデートしていく必要があるが、
そこはそれぞれの自覚にお任せ、ということだろうか。

私が保有している中小企業診断士資格には、
かなりしっかりした更新制度がある。
5年ごとに条件をクリアしたことを届け出て、
資格をつなげていく。

更新登録の要件には、
「専門知識補充要件」と「実務要件」の2つがある。
このうちの専門知識補充の要件は、以下のとおりである。
1 理論政策更新(理論政策)研修を修了したこと。
2 論文審査に合格したこと。
3 理論政策更新(理論政策)研修講師を務め指導したこと。
さらにこれらを5年間のうち5回以上しなければならない。

私のような役所内診断士にとって更新登録の要件はなかなか大変だが、
はじめからわかっていたことではある。
また、独立して診断士業務についていない者にとっては、
こうした機会に知識を時代に合ったものにしていく必要があるのも確かだろう。
なかなか大変だけど。

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まだまだたっぷり楽しませてくれそうな井上尚弥 [ヨモヤ]

日本ボクシング史上に刻まれる歴史的な大一番、
WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、
2団体統一王者スティーブン・フルトン 対 前バンタム級世界4団体統一王者 井上尚弥の一戦が、
7月25日、有明で行われた。

下馬評では、井上有利との声が多かったが、
無敗の王者フルトンを推す声も少なくなかった。
特に、ボクシング関係者から、フルトンを評価する意見がそれなりに出され、
井上としても決して楽な相手ではなかった。
いや、過去最強と言っていいかもしれない。
ドネアは歴戦のツワモノだが、年齢的にピークは過ぎていただろうから。

私も、井上が勝つと思っていた。
ビデオで見て、フルトンも非常にレベルの高い素晴らしいボクサーだと思ったが、
歴史的な名ボクサーかというと、そこまでのインパクトはなかった。
となると、不世出のモンスターを止めることはできまいと感じた。

試合は、井上が8回1分14秒TKO勝ち。
ほぼすべてのラウンドを井上が制圧しており、
一方的と言える試合ではあったが、
絶えず緊張感はあった。
フルトンは、技術が高く、勇敢で、さすがに2団体統一王者と思わせた。

試合後井上は、
「僕が思うスーパーバンタム級の最強のフルトンを倒すことができたので、最強と言えると思う」
と高らかに宣言した。
スーパーバンタムへの階級上げ初戦で、このクラスの制圧を告げたのである。
そしてそれにふさわしい試合だった。

次戦期待されるのは、もう一人の2団体統一王者であるタパレスとの一戦である。
是非戦ってほしいが、勝負の行方は見えている感もある。
もしタパレス戦もワンサイドで通過してしまったら、
早くもスーパーバンタムでやることがなくなってしまいかねないが、
その先は、さてどうするのだろう。

今回の勝利で、
再び井上をパウンド・フォー・パウンドで1位に推す人も増えるだろう。

井上の旅はまだまだ続きそうだ。
もう信じられないところまで連れてきてもらったが、
一体この先どこまで行けるのか、一緒に楽しませてもらいたい。

タグ:井上尚弥
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伯桜鵬という希望 [ヨモヤ]

白鵬関の長い長い全盛期、
優勝が決まっている場所を見続けなければならないのもつまらないなあ、
とずっと感じていた。

なにしろ白鵬関は、
優勝回数45回、
年間最多勝13回、
63連勝あり、
7連覇あり6連覇あり、
というとんでもない強さを長きに渡って誇っていたから。

一方、白鵬関が現役を退いてしまったら、
土俵はゆるむだろうな、と思っていた。
そして、そのとおりだった。
いや、予想以上というべきだろうか。
横綱も大関も定着せず、
一番一番の相撲もなんだかぼんやりしたものに見えた。
ギラギラした力士もいないように感じられた。

そこに現れたのが、落合改め伯桜鵬である。
伯桜鵬は、
幕下を1場所で通過した後、
十両もわずか2場所で通過。
史上最速タイの3場所での幕内昇進となった。

もちろん、そのスピード出世ぶりが注目されるが、
見るべきはその勝負根性、勝負度胸であろう。
終盤戦、優勝を争う一番になっても、
先輩力士に一歩も引かずにらみ合っていた。

初土俵からわずか4場所目で、
10代で、
新入幕で、
千秋楽まで優勝を争って、
敢闘賞と技能賞を受賞。
出来過ぎと謙遜してしかるべきが、
「師匠(元横綱・白鵬)と同じ12勝ができなかったのが凄く悔しいし情けない」
とのコメントを出す。
久し振りに勝利への渇望が感じられる力士である。

怪我さえなければ、と思う。
今場所も、左肩をテーピングで巻いていた。
不安があるのなら、しっかり休む勇気も必要である。

本当に強い格闘家やアスリートは、
勝っても勝っても満足しない。
たった一度の負けを許せない。
伯桜鵬そんな空気を漂わせている力士である。
ずっとそのままでいてほしい。
飢え続けていてほしい。
芯のない相撲界を、ビシッと変える。
そんな存在になってほしい。
伯桜鵬は希望である。

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映画評 「君たちはどう生きるか」 ~ 虚心に観れば ~ [映画評]

日本が世界に誇る芸術家である宮崎駿監督の最新作。
宣伝を一切しない、という前代未聞のプロモーション戦略も含め、大きな話題となっている。

宮崎駿監督の功績は偉大というほかなく、
そこには最大限の敬意を払う必要がある。
しかし、そのことと個々の作品の評価は別物である。
思ったとおり、感じたとおりに批評するのが礼儀であると思う。

本作「君たちはどう生きるか」は賛否両論だというが、
虚心に観たらどうだろう。
監督名が伏せられていたらどうだろう。

そもそも、エンタテインメントとして面白いかどうか。
カリオストロやナウシカ、もののけ、千尋と比較するのはフェアではないかもしれないが、
そうした過去の作品を引き合いに出すまでもなく、
あまりワクワクしなかった人が多かったのではないだろうか。

宮崎駿監督作品は、そのメッセージ性について語られることが多いが、
それ以前に娯楽作としてとんでもなく優れているのが大きなポイントだったと思う。
ずば抜けて面白いから広がる、
広がるからもっと知りたくなる、
という感じである。
本作には、その引きがない。

登場人物に魅力を感じられないのが、
ときめきを覚えることができなかった大きな理由だろう。
主人公をはじめ、人物像が十分に伝わらないままにあれよあれよと話が進むので、
感情移入することができない。
そのため、彼らの決断に共感のしようがない。

本作について
「難解」という評をよく聞くが、
そういう感じではないと思う。
単に「よくわからない」でいいのではないだろうか。
試写会後のコメントで宮崎駿監督は、
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳がわからないところがありました」
と冗談めかして語られたとのことだが、
案外本音である気がする。

タイトルもどうなのだろう。
「君たちはどう生きるか」
と訴えるにふさわしい内容を提示されているだろうか。
観る側がタイトルの意味をあえて深読みしなければならないのも妙な話である。

ただ、どんな監督だって百発百中は難しい。
宮崎駿監督の場合、どうしても年齢を取りざたされてしまうが、
「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督作品は、
まだ50代なのに「竜とそばかすの姫」という困った作品を生んでしまった。
だから本作の出来栄えを単に年齢によるものとはとらえたくない。

引退などと言わず、
宮崎駿監督には是非次の作品を撮っていただきたい。
そして
「やっぱすごい」
とうなりたい。
「まいりました」
と頭を下げたい。

引退などと言わずに。
是非次の作品を。

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ダウ10連騰 アメリカ株の上昇はいつまで続く [ヨモヤ]

7月21日のアメリカ株式市場でダウ工業株30種平均が前日比2ドル高の35,227ドルで引け、
これで10営業日連続の上昇となった。
10連騰の達成は2017年8月以来、6年ぶりのこととなる。

アメリカでは、景気の過熱を防ぐため、
FRBが利上げを続けている。
昨年あたりは、これにより景気の後退につながるのではないかとの声が強かった。
しかし、意外にアメリカ景気はしっかりしている。
インフレも落ち着きつつあるようだ。
さらに利上げも7月で打ち止めではないかとの観測が流れ、
このことも株価の上昇につながっている。

今年の株高を引っ張ってきたのはエヌビディアをはじめとするAI関連銘柄だが、
ここに来てすそ野が広がって来ているようだ。
それを象徴するように、
S&P500種株価指数も5カ月続けての上昇が視野に入っている。
S&P500種が5カ月連続で上昇すると、
その後の上昇にもつながりやすいというデータもあるらしい。

大統領選挙の前年は株価が上がりやすいという言い伝えもある。
(といっても、アメリカの株は大抵上がっているのだが)
株がいつまで上がるかなど、
誰にもわかるはずはないが、
このあと急失速するとは思いにくい。

なんだかんだあっても、
アメリカ経済は強い。
経済が強い限り、
株も強い。
インフレが落ち着き、
利下げが終わり、
企業の利益も上がる、
となれば、来年にかけてもう一段の上昇もありそうだ。

大統領選挙は一つのリスクだが、
誰がなっても株価にはそれほどの影響はないと見ていいのではないだろうか。

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がんばれなでしこジャパン [ヨモヤ]

FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド大会の1次リーグ初戦、
日本はザンビアを5-0で下し、幸先のいいスタートを切った。

世界ランク的に格下の相手であり、勝って当たり前といえば当たり前だが、
ワールドカップに楽な試合があるはずはなく、
順調な発進をまずは喜びたい。

サッカー日本女子代表、通称なでしこジャパンは、
輝かしい戦歴を持っている。
2011年大会で優勝、
2015年大会でも準優勝を飾っているのである。
特に2011年の優勝は、
日本のスポーツ界でも最高クラスの名シーンだと思う。

そんな実績を持つ女子サッカーだが、
国内が盛り上がっているかというと、今一つそうでもない。
男子と比べると大きな差があると言わざるを得ない。
近年、欧米では女子サッカーの人気が高まっているそうだが、
日本にはその波が来ていない。
ずっと弱いのなら仕方がないが、
これだけ頑張って来たのにと思うと残念である。

現在の日本代表のFIFAランクは世界11位。
順当に行けば決勝トーナメントには進めるが、
そこから先は厳しいというランクである。

しかし、一発勝負の国際大会において、
世界ランクはあくまでも参考レベル。
勝っていくうちに勢いが付き、チーム力も上がっていく、
ということもあるだろう。
優勝したときのなでしこがそうだったように。

今はまだ静かな国内も、
決勝トーナメントに進出して、
そこで一つ勝てば空気も変わってくるはずである。
出迎える空港が大騒ぎになる、
そんな活躍を期待したい。

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映画評 「アイスクリームフィーバー」 [映画評]

今どき珍しい、いわゆる「スタイリッシュな」映像。
カッコいい、というより、時代外れ感が募る。
何かのパロディなのだろうか。
ちょっとした冗談なのだろうか。
これがイケてると思って作られているのならちょっと絶望的な気持ちになるが、
さすがにそれはないか。

監督された千原徹也さんは、アートディレクターらしい。
いや、まさか、こういう映像が今カッコいいと思ってるなんてことは・・・。
おそらく、昔風の「スタイリッシュな」映像にした方が伝わると思われたのだろう。
何を伝えたかったのかはわからなかったけれど。

ストーリーはかろうじてあるのだが、
気するほどのものではない。
時系列のずれも、よくある仕掛け。

主演は吉岡里帆さん。
今作は不発も、「ハケンアニメ!」での好演が忘れられない。
モトーラ世理奈さんが不思議な役で共演。
今一つはまらない。
松本まりかさんは期待に応える演技だが、はまり過ぎてつまらない。

洗練された、
と言えばいいのかわからないがそっち系のおしゃれな感じの映像が続き、
何も残らない感じで映画は終了。

んな文句言うなら、観に行かなきゃよかったじゃないか、
と言われそうだが、
ホントすみません。
観てみなきゃわからないもので。
吉岡里帆さんとかモトーラさんとか松本まりかさんとか出てたら、
面白いかもって思うじゃないですか。

地方に住んでいる人がこの映画を観て、
都会ってカッコいい、と感じたりするのだろうか。
いや、それはないだろうと思うけれど、ひょっとしたらあるのかもしれない。
あったらどうだとも思わないけれど。

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