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40歳を超えて球速を上げるソフトバンク和田 [ヨモヤ]

「マイナビオールスターゲーム2023」の監督選抜選手が発表され、
ソフトバンクから和田毅投手が選出された。
和田が登板すれば、上原浩治(巨人)の43歳3か月に次ぐ史上2番目の年長記録となるという。

和田は、いわゆる「松坂世代」の一人である。
和田、松坂のほか、
杉内、久保、館山、新垣、木佐貫、藤川、久保田、
と錚々たるメンバーが並ぶ世代である。

この中にあって、和田は大学時代から注目の存在であり、
通算476奪三振は、
江川卓さんが持っていた443奪三振を抜く東京六大学野球歴代最多記録となっている。
その勢いのままプロに入り、
1年目から14勝を上げて新人王を獲得した。

当時の和田の武器は130キロ台のストレート。
当時のプロ野球は今ほどの高速化は進んでいなかったが、
それでも130キロ台というと、失礼ながら相当遅い。
にもかかわらずストレートでグイグイ押して行った。
その姿はなかなか奇異なものがあり、
講談社現代新書から
「和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか」
という本が出版されたくらいだった。

その後、和田はメジャーに移籍したが、
故障もあり、満足な成績を残せないまま帰国することとなった。

そんな和田も、今年で42歳。
現役でプレーする最後の松坂世代となった。

若い頃130キロ台だった直球は、120キロ台に落ちたか。
いや、ここに来てスピードが増している。

和田の最速は149キロとされているが、それをマークしたのは昨年である。
41歳にして自身最速を塗り替えたことになる。
今シーズンも140キロ台後半のストレートをビシビシ投げ込んでいる。
そして、オールスターへの出場となった。

ロッテの佐々木やオリックスの山下といった若武者が、
160キロ級のストレートをブンブン投げ込む姿は勇ましい。
しかし、40歳を過ぎてさらに進化を続ける和田の姿も実に勇ましい。
来年も再来年も見たい投手である。

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