ボクシング井上の４階級制覇に向けた一戦まであと10日

ＷＢＣ＆ＷＢＯ世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトンに、
前バンタム級４団体統一王者の井上尚弥が対戦する一戦まであと10日となった。

もともと５月７日に行われる予定だったが、井上が練習中に拳を痛め、
延期になった経緯がある。
フルトンは王者であるに関わらず、
敵地での開催、
試合の延長、
を呑んだことになる。

もちろんそこにはビジネス的な要素もあるだろうが、
フルトンが闘う意味を見出しているからだとも思う。
王者はフルトンだが、
世界的なネームバリューは井上の方が上であり、
フルトンが勝てば一気にビッグネームの仲間入りができる。
フルトンとしては、なんとしても実現したい試合だったのではないだろうか。

下馬評は井上有利。
各種ブックメーカーでも井上優勢と出ている。
ただし、過去の試合と比べると圧倒的な数字ではない。
専門家のなかにも、フルトンの勝利を予想する人が少なくない。

井上も無敗だが、フルトンも無敗。
21戦21勝（８ＫＯ）無敗という戦績から、
破壊力はあまりないのではないかとの見方もあるようだが、
フルラウンド闘って完封するという勝ち方の方が実力差を見せつけている場合もあり、
ＫＯ率だけで一概には言い切れない。

それでも、井上がＫＯで勝つと思う。
もちろん、贔屓目もあるが、それを除いても、
井上は歴史的なボクサーであり、
ここで止まるとは思えない。
楽な試合になるとも思えないが、負けるとはもっと思えない。

日本ボクシング史上に残る一戦まであと10日。
両者がベストコンディションでリングに上がれることを祈る。