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映画評 「オレンジ・ランプ」 [映画評]

本作は、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された丹野智文氏の実話を映画化したもの。
若年性認知症をテーマにした映画だということは知っていたのだが、
丹野さんがモデルとは知らなかった。

認知症については少し調べたことがあり、
丹野さんについても、
ご本人が書かれた本を読んだり、テレビで観たりしていたので、
どのような方かある程度知っていた。
そのため、映画の展開も大体わかってしまった。
私の都合だが、映画を楽しむにはこれはちょっと残念だった。

妻役を演じられた貫地谷しほりさんが素敵だった。
「スウィングガールズ」からかれこれ20年。
お母さん役が似合う女優さんになられた。

子役2人のキャスティングもよかった。
映画の子役というと、役者っぽい子が出てくることが一般的だが、
この2人はなんというかリアルで、感情移入がしやすかった。

この作品は、エンタテインメントとして観るのとは少し違うだろう。
認知症に対する理解を深めるための映画、
ととらえるのが素直な受け止めだと思う。
文部科学省選定、
厚生労働省推薦、
ということで、確かにそんな感じである。

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