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一生感謝の気持ちを持ち続ける映画とそれを撮られた監督 [映画評]

もちろん半分冗談なのだが、
映画についてこんなことをしゃべることがある。

“2016年の年明けから、歯が痛かったり仕事がアレだったりして、
なんだか生きることに絶望していたときがありました。
そんなとき「ちはやふる -上の句-」を観たんです。
予備知識なく観たんですが、これが本当に面白くて、
「下の句」が一月半後に公開されるとのことで、それまでは死ねないと思いました。
そのうち、歯の痛みも治まり、何に絶望していたのかも忘れてしまいました。
だから、「ちはやふる」は私の命の恩人ならぬ、命の恩映画なんです。”

というお話。
だから、「ちはやふる」という映画はもちろん、
それを撮られた小泉徳宏監督にも、一生感謝し続けるつもりである。

ほかにも、
「いやあ、いい映画観たなあ、一生感謝だなあ」と思っている作品には、邦画限定で、
「サマーウォーズ」(「時かけ」も)
「キッズリターン」
「ピンポン」
「カメラを止めるな!」
「殺さない彼と死なない彼女」
「桐島、部活やめるってよ」
「ペンギン・ハイウェイ」
「ハケンアニメ!」
「すずめの戸締り」
「映画大好きポンポさん」
などなどがある。
もちろん、それぞれの映画を撮られた監督さんにも感謝である。

「となりのトトロ」
も感謝し続ける映画であり、
「もののけ姫」「ルパン三世 カリオストロの城」
をはじめ、忘れられない作品をいくつも撮られた宮崎駿監督は別格的存在である。

カリオストロ、ナウシカ、ラピュタ、トトロ、もののけ、千と千尋と、
百発百中で傑作を撮り続けられた宮崎駿監督だったが、
ハウル、ポニョとなんとも微妙な作品も発表されるようになった。
しかし、宮崎駿監督への感謝と敬意が揺らぐことはない。
これまでにもらったものがとてつもなく大きいのだから。

2023年7月14日に公開された
宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」
については賛否両論に分かれているが、
正直なところ否の方が多いようだ。
宮崎駿監督作品という下駄を履かせて観ると、
なおさら失望を覚える方も少なくないと思われる。

感想は人それぞれだと思うけれど、
過去に発表された世界遺産的傑作群と比べると、
さすがにしんどいものがある。

ただ、それで宮崎駿監督への思いが変わるものではない。
これまでに素敵なものをいくつもいただいたのだから。

引退などとおっしゃらず、
もっともっと作り続けてほしい。
観に行かせていただく。
当然、面白くなければ面白くないとの感想を持つが、
感謝の気持ちは消えない。

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