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年金と貯蓄だけで暮らせるか [ヨモヤ]

BSテレビ東京系で放映されている
「日経スペシャル マネーのまなび」
という番組がある。
『日経グループの知見を総動員し、
“今さら聞けない”マネーの初歩の初歩について誰にでもわかるように可能な限り丁寧に説明します』
ということを趣旨としており、
そのとおり深いところには立ち入らず、初歩的な経済の話題を取り上げている。
前回は、「年金だけで生活できる?」というテーマだった。

テーマに沿って、スタジオの出演者に、
「年金と貯蓄だけで生活することはできると思うか?」
と聞いたところ、
スタジオの5人は全員
「できない」
と答えた。

ちょっと待ってほしい。
年金と貯蓄で生活できないとしたら、どうやって生きていくというのか?
今のお年寄りは、みんな子どもたちに世話をされていると思っているのか?
自分たちは、80歳になっても90歳になっても働いているつもりなのか?

そもそも、スタジオにいたのは、
テレビ東京のアナウンサーや日本経済新聞のベテラン記者など、
日本の平均からしたら、よほど恵まれている高給取りの皆さん。
老後2,000万円あれば暮らせると試算されているなか、
年収が1,000万円を超えているだろうと推察される皆さんが、
どうして年金と貯蓄では暮らせないと考えておられるのか?
どんな派手な暮らしをしようとされておられるのか?

年金については、根拠なく少額しかもらえないと感じておられる方がいるが、
夫が会社員で妻が専業主婦のモデルケースで年金額は22万円ほどになる。
テレ東や日経の社員なら元の給料が高いからおそらくもっともらえるだろう。
退職金もしっかり出ると思う。
暮らせませんか?

別にスタジオにおられたアナウンサーの方々を責めるつもりはないが、
マスコミ全般への注文として、
根拠なく将来への不安を煽るのは止めていただきたいと思う。
実際には人並み以上に恵まれているマスコミに務める人たちが、
弱い庶民のような顔をして自身の生活の不安を語るのも止めていただきたい。

ちなみに、7月9日付の日本経済新聞の社説は、
「国民の金融リテラシー向上が欠かせない」
というテーマだった。
そのとおりだとは思うが、
まずは自社の職員の金融リテラシーを高めていただきたいと感じた次第である。

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