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30年連続営業赤字 近江鉄道の復活はあるか [ヨモヤ]

私は滋賀県出身である。
近江鉄道の駅が最寄で、でかけるときにはいつも利用していた。

その頃も駅がにぎわっていた記憶はないけれど、
近年は経営難に拍車がかかってきているようだ。
ピークの1967年に1126万人だった輸送人員が、
2022年には433万人と3分の1程度にまで下落したのだという。

なにより厳しいのは収支状況。
1994年度以降、なんと30年連続で営業赤字なのだそうだ。
鉄道会社なので踏みとどまっているが、
これだけ赤字が続くようでは普通の企業なら持ちこたえることは難しいだろう。

近江鉄道も
「全線無料デイ」や
駅や沿線をイベント会場に見立てた「ガチャフェス」
などで、沿線のにぎわいづくりを目指してきているが、現状は厳しい。

赤字ローカル線については廃止という選択がなされることもあるが、
近江鉄道は全線継続となった。
ただし、その条件として「上下分離方式」が採用され、
鉄道施設などは県や沿線市町で保有し、
近江鉄道株式会社は鉄道の運行に専念する、
という、「公有民営」の形が取られることになった。

自分が子どもの頃に乗っていた馴染みのある路線がなくなったら寂しいから、
近江鉄道の継続は嬉しい。
しかし、経営の形態が変わっても、根本的なところを見直さない限り、
しわ寄せが行く先が変わるだけだろう。
公有民営は、経営が安定する面はあるが、責任の所在が曖昧になる可能性もある。

人口が減っていくなか、ローカル線が生き残るのは難しくなってきている。
それでも、しっかり経営しているところもある。
滋賀県は近江商人発祥の地。
知恵やアイデアで商いを行い、人々の足を守り続けてほしい。

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