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第5回伝えたい映画大賞 その1 俳優部門 [映画評]

日本アカデミー賞をはじめとする各種映画賞に疑問を感じ、
自分たちで「伝えたい」と願う映画を選ぼう、という思いで始めた「伝えたい映画大賞」。
今年が第5回目。
俳優部門と作品部門に分けてお届けするとして、まずは俳優部門。

過去の受賞者は以下のとおり。
第1回
女優賞:和田光沙さん(「岬の兄妹」の演技で)
男優賞:池松壮亮さん(「宮本から君へ」の演技で)
第2回
女優賞 水川あさみさん(「喜劇 愛妻物語」の演技で)
男優賞 宇野祥平さん(「罪の声」「37セカンズ」の演技で)
第3回
女優賞:上白石萌歌さん(「子供はわかってあげない」の演技で)
男優賞:鈴木亮平さん(「孤狼の血LEVEL2」の演技で)
第4回
女優賞:嵐莉菜さん(「マイスモールランド」の演技で)
男優賞:磯村勇斗さん(「前科者」「PLAN75」「ビリーバーズ」「異動辞令は音楽隊!」「さかなのこ」の合わせ技で)

第5回伝えたい映画大賞、女優部門で名前が挙がったのは以下の面々。
黒木華さん(「せかいのおきく」の演技で)
坂井真紀さん(「ロストケア」「銀河鉄道の父」「逃げきれた夢」「水は海に向かって流れる」の演技で)
花瀬琴音さん(「遠いところ」の演技で)
筒井真理子さん(「波紋」の演技で)
コムアイさん(「福田村事件」の演技で)

私は、もっと評価されるべきという点で坂井真紀さんと、
作品ともども2023年の収穫といえる花瀬琴音さんをプッシュ。
結果、女優賞には、花瀬琴音さんが選ばれた。

花瀬さんが主演された「遠いところ」は、沖縄の現状を描く、どこまでもしんどい作品。
それを切実感満載で演じられた。
あまりのリアリティにてっきり沖縄の人かと思いきや東京出身。
凄まじい憑依ぶり。
2024年に公開された「PLAY!〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜」では、今時の女子高生を演じており、振れ幅の大きさも魅力。
今後の活躍に要注目の存在である。

続いて、男優部門で名前が挙がったのは以下の面々。
加瀬亮さん(「首」の演技で)
佐藤緋美さん(「あつい胸騒ぎ」「少女は卒業しない」の演技で)
永山瑛太さん(「福田村事件」「怪物」「アンダーカレント」の演技で)
窪田正孝さん(「春に散る」「愛にイナズマ」の演技で)

私は、不思議な魅力を漂わせる佐藤緋美さんと、
2023年はこの人の年だったと言ってもいいと思える永山瑛太さんをプッシュ。
結果、男優賞には、佐藤緋美さんが選ばれた。

佐藤緋美さんは、浅野忠信さんとCHARAさんの息子さん。
このお二人の息子さんらしく、というべきか、一筋縄ではいかない存在感。
ぬらりとあやしく光る。
「あつい胸騒ぎ」での演技は観る者の胸を熱くしたし、
「少女は卒業しない」ではくすりとさせられた。
是非映画の世界ですくすく成長してもらいたい。

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