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映画評 「再会長江」 [映画評]

中国・南京に在住で、
関連のSNS総合で約1000万人を超えるフォロワーを抱えるとされる
日本人監督の竹内亮さんの手によるドキュメンタリー。
舞台挨拶があったこともありほぼ満席の客席に、
中国人のお客さんも相当数来られていた。

竹内監督は、10年前にNHKの番組で長江を撮影したのだが、
その際「長江源流の最初の一滴」にたどり着けず、後悔があったのだという。
本作は、2021年から2年をかけて行った長江6,300kmをたどる旅のドキュメンタリー。
タイトルに「再会」とあるのは、道中で10年前に撮影した友人たちと再会しながらゴールを目指すため。

映画を観て、今さらながら感じるのは、
中国の広さ、
中国の多様さ、である。
気候や風俗が土地土地によって全く違うだけではなく、
様々な民族が暮らしている。
日本の尺度ではまったく測れない。

また、この10年間の中国の変化にも驚かされる。
豊かになったというだけでなく、
人々の価値観も大きく変わったようだ。

作品は、映画というより、テレビのドキュメンタリーに近い感じ。
中国のことを知りたい、
前作のあとの変化を知りたい、
という方にはいいのだと思う。
映画的な興奮、というものを求める作品とは少し違うようだ。

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