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映画評 「オッペンハイマー」 ~ 良作だが、思ったより ~ [映画評]

クリストファー・ノーラン監督作品。
クリストファー・ノーランといえば、
「ダークナイト」「インセプション」「テネット」など数々のヒット作、評判作を生み出してきた現役屈指の映画監督。
その作品の日本公開がなかなか実現しなかった。
不人気作であればともかく、
全世界で10億ドルを超える興収を上げるメガヒットとなっているにも関わらず。

原爆、という日本人の琴線に触れるテーマであること、
広島、長崎の惨状が描かれていないこと、
映画「バービー」とのタイアッププロモーションが配慮に欠けたこと、
など、考慮しなければならない点はあるにせよ、
公開されないなどということにならなくてよかった。
賛否が分かれるから、
批判する人がいるから公開しない、などとなってしまうと、
表現は成り立たない。

丁寧に作られた良作だと思うが、
もっと賛否分かれる内容だと予測していた。
意外と普通。
ノーラン作品ということに加え、
公開が遅れたことで、
どんな新機軸や新説が飛び出すのかと思ったが、
割と普通。
約3時間、眠くなかったと言えば噓になる。

広島、長崎の惨状が描かれていない、
という批判については、
そう指摘する気持ちはわからないでもないが、
それによって評価を下げるべきとは思えない。
ちゃんとご覧になってからの声なのだろうか、とも感じた。

「オッペンハイマー」は、普通に良作。
しかし、あまりに期待を高めると「あれ?」となるかも。

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