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植田総裁 エコノミスト採点は77点 [経済を眺める楽しみ]

日本銀行の植田和男総裁が就任1年を迎えるに当たって、
産経新聞と日本経済新聞が主要エコノミストにアンケートを行った。
産経新聞が20人、日本経済新聞が16人と人数にばらつきはあるが(ダブっている人も少なくないが)、
点数はお揃いの77点。

特に合格点が設定されているわけではないが、77点はなかなかの高得点。
植田総裁の1年間は順調な滑り出しだったと言えそうだ。

前任の黒田氏がサプライズを好み、
「黒田バズーカ」などと呼ばれたのと対照的に、
植田総裁は市場と丁寧にコミュニケーションをとりながら政策を進めている。
評価する声の中にも、
「サプライズを起こすことなく、事前に市場に織り込ませるよう努力している」
との指摘があった。

また、慎重さが評価される一方で、
「政策判断は大胆で思い切りが良い」
との意見もあった。

もちろん、評価する声ばかりではない。
マイナス金利の解除は時期尚早とし、
「日銀の金融政策の変更は拙速」
との意見もある。
逆に、マイナス金利解除が遅いという考えもあり、
もっと大胆に行動すべきとの提言もなされている。

政府が日銀に頼り過ぎている、
との指摘もあるが、政府が頼ろうと頼るまいと、
日銀の金融政策は大切なもの。
黒田氏がよかったのは、
それまでの日銀総裁と違い、
しっかり責任をかぶってやり遂げようとしていたところだと思う。
政策の方向性は違っても、
その覚悟は引き継いでいただきたい。

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