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映画評 「線は、僕を描く」 [映画評]

映画「ちはやふる」が好きだ。
3本のうち、「上の句」が一番いいと思うけれど、
「下の句」も「結び」も大好きだ。
瑞沢高校かるた部5人のメンバーを演じられた、
広瀬すずさん、野村周平さん、矢本悠馬さん、森永悠希さん、上白石萌音さんは、
身内のようにさえ感じられ、これからもずっと応援していこうと思う。
もちろん、真剣佑さんも特別な存在である。
脇を固めてくださった清水尋也さん、坂口涼太郎さん、松岡茉優さん、優希美青さん、清原果耶さん、佐野勇斗さん、賀来賢人さんも、
私のなかでは、ちはやふるファミリーである。

そのくらい大切な作品を撮ってくださったのが小泉徳宏さん。
本作「線は、僕を描く」の監督である。
期待するなという方が無理だ。

しかし、期待が大き過ぎたか、
「ちはやふる」が面白過ぎたか。
単に今作があれだったか。
ううむ、残念。

水墨画、というテーマは興味をそそるものなのだが、
ストーリーの部分が弱過ぎる。
主人公が大きなトラウマを抱えているという設定だが、
その内容が残念ながらまるでピンと来ない。
大切な部分だし、小泉監督だし、
どうしてもっとしっかり詰め切れなかったのだろう。
オチへ向かう流れも、無理に収束させているような感じで好ましくなかった。
ううむ、残念。

映像は綺麗だし、
水墨画のシーンも見事。
ちゃんとした映画だけに、
ううむ、残念。

主演に横浜流星くん、共演にちはやふるファミリーでもある清原果耶さん。
お二人の演技はみずみずしかった。
ただ、脚本が・・・。
細田佳央太くんと河合優実さんは、お二人にはなんとももったいない役どころ。
一方、江口洋介さんと三浦友和さんは美味しい役どころ。
三浦さんは映画賞などにも絡まれるかもしれない。

「線は、僕を描く」は、なんとも歯がゆい作品。
ちゃんとした監督がちゃんと映画を作っても、
うまくいかないこともある。
いや、それにしても、もう少しなんとかならなかったか。

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