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日本シリーズを占ってみる [ヨモヤ]

2022年のプロ野球日本シリーズは、去年と同じ顔合わせとなった。
セのヤクルト、パのオリックスともに2020年シーズンはぶっちぎりで最下位だったチーム。
翌年、翌々年と連覇するなどと、その当時誰が予想しただろう。

去年はヤクルトが4勝2敗で制したが、
試合は接戦に次ぐ接戦。
全試合2点差以内で、うち5試合が1点差というから、本当に紙一重のシリーズだった。

しかし、試合が面白かったかというと、個人的にはそうは思えなかった。
なぜなら、両チームともとにかく打てず、誰が投げても投手戦になってしまったからである。
今年は、字面上の接戦ではなく、中身の濃い試合を見せていただきたいと願う。

さて、勝敗予想だが、パ・リーグファンとしての応援も込みでオリックスに1票投じたい。
夏ごろまでは、パ・リーグからはどのチームが出てもヤクルトには勝てないなと思って見ていたし、
去年負けたオリックスには複雑な感情もあるのだが、
落ち着いて考えてみると、戦える要素も少なからずある。

投手陣は去年もよかったが、今年はそれ以上と思える。
山本、宮城の2枚がしっかりしていて、
田嶋、山岡と計算できる先発陣がいる。
2番手以降は、宇田川、山崎颯、ワゲスパック、阿部と強力で、
ヤクルト打線が相手とはいえ、毎試合ガンガンやられるとは考えにくい。

問題は、去年のシリーズでさっぱりだった打線の方だが、
去年は吉田が故障明けで万全ではなかったのが痛かった。
今年は、普段の吉田で臨めそうなのがなんとも心強い。
去年まるで打てなかった杉本にも期待できそうな気がする。
とはいっても、取れて2点か3点だろうけれど。

今年は、村上という目玉がいるシリーズになる。
打っても打たなくても、村神様を中心に回る。
シーズン中に大活躍した選手は、意外とシリーズでは打てなかったりするものだが、
村上はどうだろう。

プロ野球の一年を締めくくる日本シリーズ。
熱く、レベルの高い試合が見られますように。

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映画評 「もっと超越した所へ。」 [映画評]

この挑発的なタイトルで、
存じ上げないが脚本を原作者であり劇団「月刊 根本宗子」を主宰する根本宗子さんが手掛ける、
とあれば、
なんか新しいものが観られるのかも、と期待もするでしょうよ。

途中、普通な感じで映画が終わりそうになり、
「おいおい、何も超越してないぞ」
と突っ込んだら、その後も映画は続き、
超越パートに移行した。
そうだろうそうだろう、このタイトルなんだから。
しかし、それが面白かったが、効果を上げていたか、
と言えば、微妙とかではなく、
さっぱり、トホホ。
悪い方面への超越はあったが、
そんな超越はいらない。

いや、よくこの映画の企画が通ったものだ。
世の中不思議なことがいくらでもあるが、この映画が公開にこぎつけたことも不思議の一つ。

4組の男女の恋愛模様が描かれるのだが、
いずれも男がダメダメというありきたりなパターン。
それでも面白ければいいが、
誰にも共感できないまま、時間だけがズルズル過ぎていく。
いつか超越するのだろうと期待していたら、最後があれ。
ふう。

出演は、
女優陣が、前田敦子さん、伊藤万理華さん、黒川芽以さん、趣里さんの4人で、
男優陣が、菊池風磨さん、オカモトレイジさん、三浦貴大さん、千葉雄大さんの4人。
役者さんたちは頑張っておられたと思うけれど、
この脚本と演出ではすべてが空回る。

「もっと超越した所へ。」は、超越ってどういう意味だっけ、と辞書を調べたくなる映画。
どんなタイトルでも、いいものはいいし、駄目なものは駄目だが。

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応援したいソフトバンク千賀のメジャー移籍 [ヨモヤ]

ソフトバンクの千賀投手が、
今季資格取得条件を満たした海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグ移籍を模索する意向を示した。
実現に向けて米国の大手代理人事務所と契約したということである。

千賀選手の言葉によれば、
「行使は絶対にする。もう6年くらい言っていますけど、今更変わることはないです」
とのことらしい。

よく日本人選手がメジャーに行くときに、
「メジャーに挑戦」
という表現が使われるが、
別の種目をするわけじゃなし、
アマがプロになるわけじゃなし、
単に移籍先の一つというとらえ方でいいと思う。
特に千賀選手ほどの実力があれば、挑戦という表現は失礼だろう。

千賀選手は「育成の星」と呼ばれることが多い。
高校時代はまったくの無名で、2011年に育成ドラフトの4位でソフトバンクに入団している。
通常のドラフト枠にはかからず、
育成でも4位というから、注目度は非常に低かったと言わざるを得ない。
そこからコツコツと成長を続け、
2016年以降7年連続で2桁勝利。
この間、ソフトバンクで何度も日本一になっているし、
WBCにも出場し、
東京オリンピックでは金メダルも獲得した。
ソフトバンクへの恩も十分返したと言えるのではないだろうか。

パ・リーグから優秀な選手が抜けるのは寂しいが、
メジャーに移籍したいという気持ちを持つことは止められない。
より高いレベルで競い合いたいというのはアスリートの本能でもあるだろう。
しかし、中途半端な格好で行ってしまったり、
球団とケンカ別れのようになってしまったりするのはなんだか残念である。
その点、かねてから移籍を訴え、
そうした条件で契約を結び、
シーズンでもしっかりと活躍を積み上げてきた千賀選手の移籍は応援したくなる。

もちろん、ソフトバンクにとって、千賀選手の穴は非常に大きい。
ソフトバンクは選手層の厚いチームだが、替えが効くレベルの選手ではない。
それでも、快く送り出してほしい。

彼の地での、
千賀対大谷というシーンも楽しみだ。

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では、どうしろと ~ 円安に歯止めをかけろと言うのなら ~ [ヨモヤ]

マスコミの報道に強い信頼を持っているという人は、
残念ながらほとんどいないのではないだろうか。
それにはいろいろな原因があると思うが、
ひとつには無責任に感じられるということがあるだろう。
言いっぱなし、批判するだけ、という感じである。
酒場での与太話であればそれでもいいが、せっかく広く意見を伝えられる場を持っていながら、
ぶつぶつ言うだけというのはなんとももったいない。

ここで拍車がかかっている円安についての伝え方にもそんなことを感じる。
大手の新聞やテレビ局によるニュースサイトの論調は、概ねこんな感じである。

「歴史的な円安水準が続いていて政府・日銀に対策を求める声が強まっている」
「止まらない円安の理由は、インフレ抑制のために利上げを続けるアメリカと、マイナス金利政策を続ける日本との金利差の拡大である」
「政府・日銀には円安是正を求める声が強まっているが、黒田総裁は動かないといういう方針で凝り固まっている」
「円安が国民生活を脅かしている」

そして、街の声や経営者の声を紹介する。
例えば、
ワークマン 土屋哲雄専務取締役
「円安って、国に対して危機的な状況でございますから、円安が国にとって良いはずがない。輸入依存の国ですから、円安に対しては、ちゃんとした方針を持って強力な対策を打たないといけない」
ファーストリテイリング 柳井正会長兼社長
「円安でメリットを感じている人がいるんですか。僕は製造業の人でも、ほとんどいないっていうふうに思う」
という具合である。
実際には、円安になればなるほど儲かる企業もたくさんあり、実際過去最高益を計上する企業も少なくないのだが、それらは取り上げられない。

しかし、ではどうするべき、ということがさっぱり書かれていない。
「政府・日銀は断固たる政策を打ち出すべき」
とか
「政府・日銀の責任は重い」
とか、
誰でも書けそうな言葉で記事を締めくくっている。

円安の原因が金利差と分析していて、
円安の弊害が大きいと判断するのなら、
金利を上げるべきと主張すべきだろう。
今の日本で金利を上げることについては、円安以上の副作用があるように感じるが、
それでも金利を上げるべきと考えるのはひとつの見識としてあり得る。
それが正しいと思うのなら、そう主張すべきではないだろうか。
でもそれは言わない。

どうしたらいいかを考えるのが政府・日銀の仕事だよ、
こっちは文句言ってりゃいいんだよ、
と割り切っておられるのだろうか。
誰かの言葉を借りて当局を批判するだけの報道は、
どうにもしっくり来ないし、
そんなんでいいのかしら、と思うけれど。

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映画評 「四畳半タイムマシンブルース」 [映画評]

アニメ化された森見登美彦さんの小説「四畳半神話大系」と、
実写映画化された上田誠さんの戯曲「サマータイムマシン・ブルース」が、
『悪魔的融合』を果たした作品。

「四畳半神話体系」のアニメはチラチラ横目で見て、
なにやらすごい作品やってるぞ、と思った記憶がある。
「サマータイムマシン・ブルース」はなぜか観ていない。
大好物の本広克行監督作品なのに。
しかし、確かにこの二つが重なったらちょっと悪魔的かも。

本作は観る人によっては辛気臭い話だろう。
いい若いもんが、どうでもいいことでああだこうだとやり合っている。
そして、延々と説明口調が続く。

しかし、このノリがいい。
慣れて引き込まれてしまうと、延々続いて欲しくなる。

登場人物がそれぞれに愛おしい。
主人公の「私」の優柔不断さは、世の中の男の共感を集めること必至だろう。
「私」が恋する明石さんの可憐なこと。
他人の不幸で飯が喰える小津の邪気のないこと。
泰然自若とした樋口氏のようになりたい。
ちょっとお姉さんの羽貫さんは憧れの存在。
騒々しい城ヶ崎氏は、はい、そんな人いますよね。
未来から来た田村くんののほほんとした感じも好ましい。

タイムマシンであっち行ったりこっち行ったりするので、
話はややこしい。
真面目に考えるとわけがわからなくなってくるが、そこはそれ、流れに身を任せて。

京都の風景が心にしみる。
鴨川の河原が、うつろいゆく青春時代の一瞬を留めおいてくれているように見える。
浮かれポンチの登場人物たちが、ふと自分たちの居場所を確かめる。

しかし、一切は過ぎていく。
タイムマシンがあろうがなかろうが、私たちは私たちの日々を過ごすしかない。
私たちなりの選択で。

最後、なんかキュンとなってしまった。
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「〇〇しかない」と自分は言わないようにしよう [ヨモヤ]

ネットや新聞を読んでいると、
「〇〇しかない」という表現によく出くわす。
一番多く見かけるのは、
「感謝しかない」
というものだが、それ以外にも、
「自信しかない」
「絶望しかない」
などいろいろある。

あきれるほど悲惨な状況になったときに、
「もう笑うしかない」
と言ったりするが、そうした慣用的な表現とは少し違う用法のようだ。
強調しているのだろうか。

クライマックスシリーズでの敗退により、その試合が阪神の矢野監督による最後の指揮となった。
感想を求められて、
「いや、もう感謝しかないよね。
最後ああやって声援してもらえるのもあれやし、この選手たちとやれたこともそうやし、
感謝しかないね」
とおっしゃったそうだ。

阪神という人気球団で監督をすることには、大きなプレッシャーがあるだろう。
勝てば称賛されるし、
負けたらけちょんけちょんに叩かれる。
しかし、そうしたあれやこれやを置いて、
感謝の気持ちが強いということだろう。

お気持ちはわかる。
ちまたにあふれる、安易な「〇〇しかない」より伝わるものがある。
それでも、なにか残念な気もする。

感謝しか、ないのかしら。
勇気をもらったとか、励まされたとか、
ときには悲しい気持ちになったとか、
ときには怒りの感情にさいなまれたとか、
あるのではないだろうか。
感謝しかないってこと、あるのかしら。

もちろん、言葉のあやみたいなものなので、神経質に詰める話でもない。
それはそうなのだが、大事なところでの大事な発言で、
「〇〇しかない」
は残念である。
自分は言わないようにしようと思う。

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映画評 「マイ・ブロークン・マリコ」 [映画評]

永野芽郁ちゃんの映画なのに、それほど宣伝がなされていない。
ネットの評を読むと賛否両論の様子。
地雷感もなくはないが思い切って。

あら、観てみたらちゃんといい映画。
見逃さなくてよかった。

ストーリーは、
ブラック企業に勤める女性会社員シイノは、親友のマリコが亡くなったことをテレビのニュースで知る。
マリコは子供のころから実の父親にひどい虐待を受けており、そんな親友の魂を救いたいと、
シイノはマリコの遺骨を奪うことを決断。
遺骨を奪い逃走したシイノは、親友との思い出を胸に旅に出る。
という感じ。

シイノを永野芽郁さんが、
親友のマリコを奈緒さんが演じる。
二人の映画であるが、永野さんがこってり主役。
これまで永野さんは清純系の役が多かったが、
本作では言葉は汚いわ、タバコはプカプカふかすわ、というワイルドな役。
永野さんに似合っているかどうか意見は分かれそうだが、私は違和感なく見ることができた。
もう一方の奈緒さんは薄幸の役がはまる。

旅先で出会う窪田正孝さんがいい味を出している。
現われ方などにちょっとご都合主義的な感もあるが、多少そういうところもないと映画にならない。

シイノがなぜそこまで暴走するのか、
説得力を持って伝わった。
暴走したあとの顛末も上手に描かれていた。

このところ永野芽郁さんは、
「仮面病棟」「キネマの神様」「そして、バトンは渡された」
と残念な映画への出演が続いていたが、
本作でしっかりお返しされ、演技の幅も広がった。

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自治体別魅力度ランキングとの距離感 [ヨモヤ]

いろいろなメディアが、都道府県や市町村の魅力をランキング形式で伝えている。
魅力、というあいまいな尺度であるだけに、どのランキングも賛否両論を呼ぶ。
なかでも波紋を広げたのが、
「ブランド総合研究所」による都道府県魅力度ランキング。
去年47都道府県中44位にランクされた群馬県の山本知事は、
「根拠の不明確なランキングで群馬に魅力がないという誤った認識が広がることは経済的損失も伴うゆゆしき問題」
「適正な測定がなされているとは考えられない」
「法的措置も検討する」
といたくご立腹であった。

ここで発表された今年のランキングを見ると、
1位は14年連続で北海道、
2位は京都府、
3位は沖縄県という順位だった。
例年そうだが、住むことを前提とした魅力というより、
観光地的な人気ランキングになっているように感じる。
ちなみに、
45位は埼玉県、
46位は茨城県、
47位は佐賀県という順位だった。

ちなみに群馬県は去年と変わらず44位。
調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、群馬県の山本知事が調査の信頼性に欠けていると指摘していることについて、
「この調査のやり方がおかしいと思うのであれば、別の方法で独自にやってもらえばよいが、どうすれば群馬県の魅力をたくさんの人に伝えられるかに、より多くの時間と努力、行動を投下してほしい」
と話したという。
文句を言うより、ほかにすることがあるのではありませんか、
ということだろう。

一方的に貶められているようにも感じられるので、
県のトップである山本知事のお気持ちもよくわかるのだが、
ランキングに目くじらを立てている姿が、好意的に見られることは少ないだろう。

こうしたランキングを全く気にしないというのも実際には難しいと思う。
ただ、あまり「マジに」受け取るのもちょっと違うように感じる。
受け止めるところは受け止め、
なるほどと思えるところは参考にし、
笑い飛ばせるなら笑い飛ばしてしまう、
そんな距離感だろうか。

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どうも縁が無いっぽい村上春樹さんとノーベル賞 [ヨモヤ]

2022年のノーベル文学賞が発表された。
受賞したのはフランスの女性作家・アニー・エルノーさんという方で、
村上春樹さんの名前は今年も呼ばれなかった。

村上さんは、登竜門的な性格を持つフランツ・カフカ賞を受賞して以降、
ずっとノーベル文学賞の有力候補とされている。
イギリスのブックメーカーでも本命視されることもあるようだが、
今年こそ、と言われてかなり長い年月が経過してしまった。

村上さんの作品については、日本国内はもちろんのこと、
海外でも高く評価されている。
ノーベル賞が来ないのは作品がどうこうではなく、
縁がないのだろう。

報道によれば、村上さんゆかりの地で、今年も受賞を期待して人が集まったらしい。
それは神戸にあるレストランだったり、
母校である芦屋市の中学校であったりするようだ。

みなさん、受賞できずに残念な思いをされているとは思うが、
受賞してしまったら来年以降は集まれなくなる。
楽しみが持続している面もあるのではないだろうか。

当然のことだが、
ノーベル賞をもらえるもらえないで文学作品の価値が上がったり下がったりするものではない。
村上さんの作品が好きな人も、
村上さんの作品で勇気づけられた人も、
村上さんの作品で打ちのめされた人も、
いろいろおられるだろう。
その思いは、ノーベル賞をもらえないからといってあせるものではないと思う。

正直なところ、
一時よりノーベル賞フィーバー的なものはかなり収まっているように感じる。
マスコミも慣れたというか飽きたというか、
それほど騒がない。
それでいい。

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映画評 「千夜、一夜」 [映画評]

本作は、ドキュメンタリー出身の久保田直監督が、
日本全国で年間約8万人にも及ぶという「失踪者リスト」に着想を得て制作したのだという。

ストーリーは、
田中裕子さん演じる登美子は、30年前に突然姿を消した夫の帰りを待ち続けている。
漁師の春男は彼女に思いを寄せているが、彼女がその気持ちに応えることはない。
そんな登美子の前に、2年前に失踪した夫を捜している尾野真千子さん演じる奈美が現れる。
奈美は自分の中で折り合いをつけて前に進むため、夫がいなくなった理由を求めていた。
という感じ。

上映時間は2時間ちょっとなのだが、
やたら長く感じた。
入口から出口までほぼ展開がなく、
心が動かない。
ラストも、
これで終わりならこの2時間なんだったの、という感じ。

主人公は30年という長い期間にわたって夫を待ち続けるのだが、
なぜそこまで待つのかはさっぱり伝わってこない。
夫のよさはわからないし、
どんな日々を過ごしたのかもわからない。
理由なんかないのかもしれないが、理由なんかないものを延々と見せられてもしんどい。

田中裕子さんはしっかり演じられているのだが、
行動や考え方に共感も理解もできないので引き込まれるには至らない。
むしろ思いが届かない不器用な漁師役のダンカンさんの方に感情は入る。
田中さんと対照的な存在として描かれる尾野真千子さんの存在感はさすが。

「千夜、一夜」は、もちろんドキュメンタリーではないし、文学作品でもない。
かといって娯楽作的要素はほぼないし、練り上げられた作品ともうかがえない。
字面以上に長い映画ですよ、ということだけは伝えておきたい。

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