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テスラ株はどこまで下がるか [経済を眺める楽しみ]

アメリカの電気自動車企業の代表格であるテスラの株価下落が続いている。
現在の株価は170ドル近辺。
2011年に付けた最高値では410ドルを超えていたから、半分以下になった格好である。

近年の業績が振るわないというわけではない。
過去五年間の売上高の推移は以下のとおりであり、順調に右肩上がりになっている。

決算期  売上高
2019.12 24,578百万ドル
2020.12 31,536百万ドル
2021.12 53,823百万ドル
2022.12 81,462百万ドル
2023.12 96,773百万ドル

では、なぜ株価が下がっているかというと、
・成長はしているが、思ったほどではなかったこと
・2024年の決算に不透明感が漂っていること
・もし「EV嫌い」とされるトランプ氏が大統領になったら一層逆風になりそうなこと
などが原因とされている。

そもそも、株価の上昇があまりにも急ピッチだった。
あれだけ急激に騰がれば、反動減が来ても当然である。
そこへ来て、マスク氏のカリスマ性にも陰りが見えてきているので、
売りやすくなっている面もあるだろう。
EVバブルとマスク氏バブルが同時に弾けてしまった感じである。

とはいえ、車産業のEVへのシフトは、
そのスピードがゆるむことはあっても止まることはないだろう。
だから、株価がいつまでも下がり続けるということもないはずだ。

EVの世界での覇権争いはここからが本番。
テスラ1強から、レッドオーシャンでの戦いへ。
トヨタの本格参入もこれからである。
中国メーカーも強力。
勝者がどこになるか、今はまだわからない。

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