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さや香の「見せ算」も「唐揚げ」もそれをやった心持ちも嫌いじゃない [ヨモヤ]

2023年のM-1グランプリは、令和ロマンの優勝で幕を閉じた。
1stラウンドを首位通過した「さや香」は、
最終決戦で「見せ算」と呼ばれるネタを披露し、
7人の審査員から1票も入れてもらえなかった。

見せ算を見せられている会場はきょとんとしており、
まったくウケていない状況だったので、この結果はまあ仕方がない。
しかし私はさや香に勝ってほしいと願っていたので、
審査員の投票結果を見た後、少しの間落ち込んだ。

3月14日、21日のテレビ朝日系「アメトーーク!」は
「賞レース2本目やっちまった芸人」
をテーマとしていて、当然のごとくさや香も呼ばれていた。
ほかに、チョコレートプラネット、笑い飯、ロッチも参加していたが、
このテーマにふさわしいのは「チンポジ」の笑い飯と「見せ算」のさや香だろう。

「見せ算」については、
何が面白いのかわからない、
客に考えさせた時点でダメ、
とにかくつまらない、
などいろいろ言われている。

まあ、そう言われても仕方がない。
M-1という枠組みで、票を獲得することがすべてなのだとしたら、
見せ算は間違った選択だろう。

さや香は、2021年の敗者復活戦でも「唐揚げ」という意味不明のネタを披露している。
人生が変わるかもしれない舞台での2度のやらかし。
これをカッコいいととらえるか、カッコ悪いととらえるか、
戦略ミスととらえるか、やりたいことをやったのだからよしととらえるか。

私は、単純に面白かった。
ネタのぶっ飛び方に注目が集まるが、
話芸として練り上げられていた。

M-1は生き様を見せる舞台であると思う。
だからこそ、大衆の心をつかまえる。
自分たちにしかできないネタ、
自分たちがやりたいネタを、
最終決戦で披露する。
そこにたどり着くまでの道程を考えても、
うん、悪くない。

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