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映画評 「ゴールド・ボーイ」 ~ 金子修介監督健在! ~ [映画評]

平成ガメラシリーズは3作撮られた。
1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」に始まり、
1996年の「ガメラ2 レギオン襲来」
1999年の「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」まで。
この監督をされたのが金子修介さんである。
平成ガメラシリーズは私も大好きであるが、特に一作目が秀逸だった。

その後、金子監督は「デスノート」で大ヒットを飛ばされたが、
ここ数年は比較的おとなしめであったように思う。
しかし、本作で健在ぶりをしっかり示された。
御年68歳。
若い。
みずみずしい。

原作は中国の小説及びドラマであるらしい。
それを、沖縄に移して撮っている。
沖縄はこの映画の舞台としてぴったりだった。

主演は岡田将生さんということになっているが、
タイトルに「ゴールド・ボーイ」とあるように、少年がストーリーを動かしていく。
岡田さんは残忍な犯罪者なのだが、それに負けず劣らずの悪者の少年を演じるのが羽村仁成くん。
真っ向から組み合っていた。
不幸な境遇の少女役を演じる星乃あんなさんがいい。
目力の強さで観客をつかまえる。
脇を、黒木華さん、北村一輝さん、江口洋介さんといったところが固める。

クライムサスペンス、というジャンルに属する作品と言っていいのだろう。
このジャンルでは、往々にして悪役が間抜けで興醒めすることが多い。
その点この映画では、最後まで二人の悪がバチバチにぶつかり合う。
底なしの悪同士、なにやら認め合っているふうなのもいい。

金子修介監督健在!
快作だった。

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