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イナリ「ワン」で始まり、ブ「ラストワン」ピースで締めた平成の有馬記念 [ヨモヤ]

競馬の楽しみ方はいろいろだ。
とにかく馬が走っているのを見るのが好き、
という人もおられるだろうし、
ギャンブルなんだから儲けてナンボだ、
という人もおられるだろう。

そして、馬券の買い方もそれぞれである。
オーソドックスなのは、
「過去の戦績から推理する」
というものだろう。
競馬独特なのは、
「血統を読む」
というもので、この筋の専門家も少なくない。
「騎手で買う」
という人もおられるだろうが、この頃は外国人騎手を買うのが的中への近道である。
「展開を読む」
という方もおられれば、
「予想屋に乗る」
という方もおられるだろう。
ダービーなどの大きなレースになれば、
「誕生日馬券」
といった買い方もなされる。

私が好きな予想法に、
「サイン理論」
というものがある。
これは、
「競馬の結果は前もって決まっていて、それを教えるサインが馬名や枠順に潜んでいるから、それを探れば的中に近づく」
というものである。
高本公夫さんという人が広めたことから、「タカモト式」と言われることもある。
いくつものパターンがあるが、例えば、
「金杯は、『金』に関係した馬名や騎手などに注意」
「例えば1枠(騎手の帽子が白)に『ホワイト』なんとかといった馬名馬が入ったら警戒」
「12番枠に『クイーン』なんとか、13番枠に『キング』なんとか、が入ったらくさい」
「ゲストプレゼンターの誕生日に気をつけろ」
などなど、いろいろなパターンがある。

これだけを読むと、思い切り眉唾だと思うが、もともと高本さんの理論は、彼の祖父が地方競馬の調教師をやっていたといった実体験を背景とした、かなり綿密なものであった。
タカモト式の出発点が、単なる語呂合わせでないことは押さえておきたい。

昨日行われた有馬記念では、ブラストワンピースが優勝した。
平成最初の有馬記念の勝ち馬がイナリ「ワン」、
平成最後の有馬記念の勝ち馬がブ「ラストワン」ピース、
という出来過ぎた結果になり、サイン理論の信奉者の中には、ニンマリされている方もおられるのではないだろうか。
もちろん、たまたまだと思う人も多いだろう。
だが、たまたまでもなんでもいい。
それで当たった人はおめでたいし、サインを解読しようとすることで競馬が楽しめるのなら、それはそれでいいことだから。

私は、若い頃と比べると、競馬との距離はずいぶんと離れてしまった。
GⅠには参加するが、それ以外はぼんやり眺めている。
しかし、競馬がなくなったら寂しい。
それは嫌だ。
平成の次の元号でも新しいスターが生まれ、競馬が続いていくことを願う。
次のレースが「ラストワン」になるなどといった事態は永久に来ないでほしい。

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