SSブログ

映画評 「ニート・ニート・ニート」 [映画評]

んな映画聞いたことない、という方がほとんどだろうが、「ニート・ニート・ニート」という映画を観た。
実在する映画であり、公開中である。

上映直前に劇場に行ったら、思いのほか混んでいて、一番前の列しか空いていなかった。
ビックリの大盛況である。
今年の正月、同じ劇場で「勝手にふるえてろ」という映画を観たのだが、そのときも盛況で一番前の席だった。
「勝手に」はなかなか面白かったので、今回も思い切り見上げる席にはなるが、楽しませてもらえることを願った。
しかし、願いは叶わず。

残念ながら、「ニート・ニート・ニート」はどうしようもない映画だった。
根本的なところがあれもこれもそれもどれも間違っているので、どこがどうとも言えない。
悲しいかな、いいところが全く見つからない。
ひどい。

ではなぜ、このような映画が満席なのか。
理由は、主演俳優がジャニーズ事務所所属で、
かつもうすぐ退所することが決まっているからのようだ。
ファンのみなさんが、見納め的な意味合いで詰めかけておられるらしい。

しかしまあ、それならばなおさらもう少しまともな映画にしてあげたかったものである。
映画は総合芸術であり、ひどいものが出来てしまった場合、出演陣にもその責の一端はあるが、
本作に関しては脚本も務めている監督の咎が大部分である。
よくこのような作品が出来上がったものだし、
よくこのような作品を公開しようと思ったものだ。

映画評なので、どこが悪かったなどと指摘すべきなのだろうが、
どこもかしこも悪かったので、なんとも言いようがない。
2時間をできるだけ長く感じたい人にはいいかも知れない。

大抵の人はこの映画を観に行こうとは思わないから、つまらなくても全然問題ないわけだが、
観てみないとわからないと思って観に行った私のようなものは、本当に途方に暮れてしまう。
そして、
ジャニーズファンの方々がこの映画を観て、
映画ってこんなもんなんだ、と思われるとしたら、辛く悲しい。
いや、この映画がとんでもないだけで、ちゃんとした映画もありますので・・・。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。