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ちょっと意外なゴールドマンが選ぶ「7人の侍」 [経済を眺める楽しみ]

「マグニフィセント・セブン」という映画がある。
邦題は「荒野の7人」。
黒澤明監督の名作「7人の侍」の舞台を、
西部開拓時代のメキシコに移した描いたリメイク作品である。

近年、アメリカの株式市場で「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる銘柄が注目を浴びてきた。
その7社は、GAFAMとまとめられることの多い、
アルファベット(グーグルを傘下に持つことからG)
アマゾン
メタ(旧フェイスブックであることからF)
アップル
マイクロソフト
の5社に
テスラ
エヌビディア
を加えたものである。

この7銘柄は、その時価総額を合計すると、
実に1,800兆円にもなり、それだけで東証上場企業全体の2倍になるという。
2024年2月24日時点でのアメリカ市場での時価総額ランキングで、
この7社はすべてトップテンに入っている。

そんな折から、なんでもゴールドマンサックス証券に
「マグニフィセント・セブンに該当する日本企業を紹介してほしい」
との要望が顧客から寄せられたらしい。
そしてゴールドマンは、それに応えて
「セブン・サムライ(七人の侍)」と名付けて公表した。

その7銘柄は、
SCREENホールディングス
アドバンテスト
ディスコ
東京エレクトロン
トヨタ自動車
SUBARU
三菱商事
である。
なんでも、過去12カ月間の利益率が高く、2020年以降に損失を出していない企業の中から選出したとのことだが、基準としては非常にあいまいであると言えるだろう。
選ばれた企業も、なんだかまとまりがなく、バラバラである。

この7社中、時価総額ランキングで10位以内なのは、トヨタ、東京エレクトロン、三菱商事の3社。
その他の会社もそれなりの数字ではあるが、日本を代表する企業とまでは言いにくい。

まあ、この7つの企業は、ゴールドマンサックスの一つの意見としてとらえればいいだろう。
見立てが正しかったかどうか、一年後にはある程度はっきりしているはずだ。

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