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またまたまた「BECK」 ~コユキの歌声~ [映画評]

映画「BECK」の絶賛ブログ第4弾。
今回は、映画「BECK」の最大の焦点、論点、であるコユキの歌について。

私は、映画評の最低の礼儀として、ネタばれは極力避けるべきであると考えている。まだ観に行っていない方がお読みになる可能性があるのだから当然である。
Yahoo!の作品ユーザーレビューは、そのへんは完全に無視である。一応、「ネタばれ」という警告が出ていたりするが、警告されていないレビューも簡単にオチを書いていたりする。まあ、ネットの書き込みはそんなものだろう。
ただ、映画雑誌などでの評論家の映画評にも簡単にネタばれがあったりするのはいかがなものだろう。プライドを持っていただきたい。
その点、毒舌のために嫌がる人もおられるだろうし、好みが合わない人も多いだろうが、前田有一氏の「超映画批評」というサイトは、こってりと批評を書きつつ、ネタばれは自らに禁じており、プロの技を感じる。
http://movie.maeda-y.com/

なんでこんなことを書いているかというと、映画中、主要な登場人物であるコユキくんが歌うシーンについて、ある演出がなされているからである。
その演出について賛否が分かれるのはいい。私も、「ここは意見が分かれるなあ」と感じた。
ただ、それをしゃあしゃあと書いてしまうのはどうだろう。特にプロの批評家の方。
批評するのはいい。好き嫌いを表明するのもいい。
しかし、そのために重要な演出内容を明かしてしまうのは、してはいけないことのように思う。

で、私の意見。
コユキの歌に関する演出は、私はそのまま受け止めた。好みは分かれるだろうと直感したが、私はそのまま受け入れた。
だって、私は映画を観に行ったのだから。
好きなミュージシャンのライブに行ったのではない。
当たり前の話であるが、そういうことである。
映画という表現を通じて、この作品に携わった人たちが伝えたかったことは、実体としての「BECK」というバンドのテクニックや音楽の素晴らしさではない。だって、演じているのは俳優さんたちなのだし、バンド自体が架空の存在なのだから、当然である。
コユキの歌の演出についての違和感は理解するが、それをもって作品の評価に換えてしまうのは、何か根本を勘違いしておられるように思う。

私は、「BECK」という映画を通じて、いろいろなことを伝えてもらった。
胸が踊り、胸が痛くなった。
もちろん、コユキの歌もその要素のひとつである。
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