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特例公債法案をめぐるドタバタは今年を最後にしていただきたい [公会計]

日本の財政は、借金漬けである。
そのこと自体は、いいことであるはずがない。
しかし、本年度の予算はとっくに走り出しているし、借金なしでやっていけるわけでもない。
となれば、国債の発行は不可避である。
ただし、赤字国債の発行には、そのための法案成立が必要であり、ここのところ毎年これでもめる。

ねじれ現象にある国会において、野党側はこの法案をいろいろな駆け引きの材料に使う。
今年も、年度が始まってからもう半年になろうというこの時期になっても、特例公債法案が成立していない。
24日の衆院財務金融委員会で「特例公債法案」が強行採決されたが、参議院を通過するめどは立っていない。

野党側としては、予算そのものに反対なのだから、特例公債法案にも賛成できないということなのかも知れないが、予算の編成は時の内閣が行うものであり、特例公債もそれに付随するものと考えるべきであろう。
予算成立前に、喧々諤々の議論が行われることは歓迎だが、特例公債法案が毎年人質のように使われるのは、非常に残念である。

予算はあっても、実際の金がなければ、政策を動かすことはできない。
政府は、地方交付税の配布を遅らせることなどを考え始めたようだ。
お金が回らなくなると、経済や暮らしへの悪影響も懸念される。

解散間近と思われるが、ねじれ現象は、現在の選挙制度が継続する限り、恒常的に発生すると考えた方がいいだろう。
これまでの国会の進め方が変わらなければ、毎年、特例公債法案の審議が引き延ばされることになる。
このことによって喜ぶ国民がいるとは思えない。
今年はもう仕方がないが、来年からはこうしたことはなくなってほしい。
特例公債法案は、予算と一緒に成立して当たり前である。
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コメント 2

葦立 茂蔵

閑話休題。日銀の通貨発行額が国債買取額を超えたそうですな。
by 葦立 茂蔵 (2012-08-25 09:22) 

淋

そうですが、だからといって円安にもならず金利も上がらず。
by (2012-08-25 11:05) 

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