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通訳案内士試験勉強法 その3 日本歴史(試験傾向編) [お役所内案内士]

平成28年4月に改定された「通訳案内士試験ガイドライン」によれば、「日本地理」についての試験は次のような内容とされている。

・試験は、日本の観光地等に関連する日本歴史についての主要な事柄(日本と世界との
関わりを含む。)のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識を
問うものとする。
・内容は、地図や写真を使った問題を中心としたものとする。

「外国人観光旅客の関心の強いものについて」
と限定されているのがポイントである。
また、
「日本の観光地等に関連する日本歴史」
「日本と世界との関わり」
とも書かれている。
つまり、ガイドと結びつかないような内容は、問題としては想定されにくいということである。
歴史というと途方もなく幅広いが、ある程度は絞れる。
ただし、基礎的な知識、であるかどうかは疑問である。
27年度においても、
「厳島神社で舞楽が演じられる舞台は何か?」
といった、恥ずかしながら「へ?」と思ってしまうような問題がいくつかあった。

とはいっても、国が認めたガイドという立場からすれば、日本の歴史についてある程度以上の知識を持ち、外国人に伝えなければならないのは当然であろう。
日本代表として外国の方に接するのだから、それなりに勉強するのは当然である。
だから、「これが基礎的な知識なのか」と不平をこぼしていても始まらない。

平成27年度試験においては大問は3つだった。
1問目が、世界遺産に絡めた歴史
2問目が、観光地に絡めた歴史
3問目が、世界との関わりに関する歴史
である。
歴史全般というより、ガイドに特化した内容であった。
それまでの年とはガラッと傾向が変わり、地図を使った問題が出題されず、文化史に関する問題もぐっと少なくなった。

世界遺産は、今後も重要なポイントであり続けるだろう。
27年度に出題されなかった平泉や明治の産業革命遺産などは、早晩出題される可能性が濃厚である。
世界遺産は地理の分野でも重要なので、しっかり押さえておきたい。

観光地に関する問題では、外国人に人気のスポットであり、歴史的な価値が高いところに注意である。
例えば、長崎や北九州、鎌倉などに注意したい。
長崎であれば鎖国関連、北九州であれば八幡製鉄所や幕末、鎌倉であれば元寇など、併せて調べておくべきだろう。

世界との関わりの部分については、全体をざっと洗っておきたい。
27年度は広い時代にわたって問われたので、近世だけに絞ることはできなさそうだが、広く浅くで対応できるのではないだろうか。

日本歴史の分野は、とにかく、ガイドの実践に使われそうな観光地とそこに関わる歴史をチェックするべきである。
また、細かい人名や年号ではなく、時代の流れをざっくり押さえておきたい。
世界史とも連携させながら時代感覚をつかむ必要がある。

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