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「爆買い」から観光へのシフトは自然 ~上半期の訪日外国人はまたも過去最高~ [お役所内案内士]

日本政府観光局の発表によれば、今年上半期(1~6月)の訪日外国人数(推計値)は、前年同期比28.2%増の1171万3800人となり、過去最高を更新した。
プラスとなるのは5年連続で、半年間で1000万人を超えたのは初めて。
この期間、熊本の地震や円高など、インバウンドには逆風が吹いたのだが、それでもこの伸び。
日本への観光熱は、いよいよ本物である。

一方、1人当たりの消費額は前年同期を下回ったのだそうだ。
特に、中国人旅行者による「爆買い」の勢いには陰りが出始めた。
それでも、中国人旅行者1人当たりの支出額は約22万円だったそうだが、ピーク時にはこれが30万を超えていたというから、かなりの落ち込み幅である。

爆買いが収まってしまうことは、デパートや電気店など、中国人を当て込んだ業種には痛手かもしれないが、この流れは自然であると思う。
わざわざよその国に来て、わき目も振らずにガバガバと買い物ばかりというのでは、かえって疲れてしまう。
お金を使ってくださるのは、正直なところありがたいが、これに頼りきりになるのも変な話である。
訪日観光客が増え、買い物だけではない日本の魅力を発見していただき、ゆっくり観光を楽しんでいただければ、それの方がいい。

これからは、日本への旅行も2回目、3回目という方も増えてくるだろう。
そのときに、都内での買い物以外の価値を提供したい。
そして、ファンになっていただき、さらなる来日につなげたい。
東京、京都、大阪といったゴールデン・ルート以外にも、訪日観光客の足を向かわせたい。

この調子でいくと、今年の観光客数は軽く2000万人を突破しそうである。
多くの目標が未達で終わっている安倍政権の経済政策の中で、これは特筆すべき成果である。
しかし、ここがゴールではない。
4000万人、5000万人に向けて、各地の知恵が試される。

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