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通訳案内士口述試験まであと2週間 この時期にやるべきこと その2 逐次通訳対策 [お役所内案内士]

先に書いた「通訳案内士口述試験まであと2週間 この時期にやるべきこと その1」では、試験の概要や雰囲気を知るべきと書いた。
http://matoko.blog.so-net.ne.jp/2016-11-20
今回は、具体的な試験内容とその準備について書いてみたい。
まずは、逐次通訳まで。

2015年の口述試験では、はじめに「名前」「住所」「生年月日」を尋ねられた。
確か前年のレポートでは、「名前」と「住所」しか聞かれなかったようなことが書いてあったので、「生年月日」を聞かれて少し驚いた記憶がある。
皆さんは、この3つをさらさら言えるようにしておくほか、これ以外の質問がなされる可能性も織り込んでおくべきと思う。
普段ならなんでもなく答えられることだが、試験の独特の雰囲気の中で想定外の質問をされるとドギマギしてしまう恐れがある。
出だしでつまずくと後に尾を引く可能性があるから、スムーズに乗り切りたい。
追加の質問でありそうなのは、
「試験会場までどうやって来たか」
「ここまでどのくらいの時間がかかったか」
といったものである。
とにかく、準備していなかった質問があっても慌てないようにしよう。

次からが、試験の本題である。
はじめの課題は、逐次通訳。
日本人の補助者が読み上げられる日本語を、聞き取り、すかさず英訳するというものである。
メモを取ることが許されているが、どう話そうかと考える時間はない。
私に課せられた日本語は、概ねこんな感じであった。

“山梨県は多くの山に囲まれている県であるにも関わらず、「やまなし」県と呼ばれています。一説によると、「やまなし」とは、「山を成す」という意味の「やまなす」から「やまなし」に転じたと言われます。いずれにしても、山があるのに山梨県と呼ばれる由来はとても興味深いものです。”

実際にはもう少し長かったと思う。
山があるのにやまなし県というところで、なんじゃそりゃと思って、ちょっと笑ってしまった記憶がある。

すぐに訳すのだから、最適な訳を考えている暇はない。「囲まれている」が浮かばなければ、「たくさん山がある」と言えばいい。
「山を成す」という日本語にピタッとはまる英語はあまりないと思うので、これもどう言おうと構わないはずだ。
Too many mountains でも、
Again and again でも、
Mountain after mountain でも、
なんでもいい。
大切なのは、何か言うことだと思う。

体験記を読むと、他の例としては、「着物について」「駅弁について」「ラジオ体操について」などがあったという。
着物や駅弁は準備されていた方もおられると思うが、「ラジオ体操」は盲点だろう。
「ラジオ体操」について説明する文章で、「ラジオ体操」という言葉自体を訳せないとかなりパニックになるだろう。
radio gymnastics とか、radio gymnastic exercises とか言うらしいが、その場では思いつかない人も多かったと思う。
この場合も、
Radio athletics でも、
Moving body for fitness with the sound of radio でも、
Training with neighbors in front of radio でも、
なんでもいいし、文法的にどうであろうと構わないので、何か言ってしまおう。
実際のガイドの現場でも、黙り込むのが一番よくないだろう。
伝わらなければ先方から聞いてくるだろうから、とにかく口を開こう。

なんでもいいから口を開くとなると、そのための準備をしておく必要がある。
去年の実例からも、訳すべき日本語例の幅はやたらとバリエーションがあり、とても予想のつくような内容ではないから、何を聞かれてもすぐに何か言えるような訓練が求められる。
具体的には、辞書を適当に開いてそこに書いてあることをその場で訳してみたりとか、目をつぶって新聞を指し、指の置かれたところの文章をとりあえず英語にしてみるといった、瞬発力を鍛えておくといいだろう。
YouTubeにもいくつか参考になる動画が上げられているので、ご覧になられてはどうかと思う。
http://u0u1.net/zOqA
http://u0u1.net/zOqC

とにかく、逐次通訳までの流れでは、
「慌てない」
「何か言う」
ということが大切である。
ここまで来ている皆さんなのだから、きっと何かは言えるはずだ。
正しさにこだわり過ぎないことに注意しよう。

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