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56kmからの挑戦 利き腕じゃない方で110キロプロジェクト [利き腕じゃない方で110キロプロジェクト]

50歳過ぎ腰痛持ちの私が、今年になって勝手に取り組んだ120キロの速球(?)を投げるプロジェクト。
4月に80キロを投げるところからスタートし、5月90キロ、6月95キロ、7月100キロ、8月105キロと伸ばし、最終計測ではなんとか120キロを出すことができた。
ご協力いただいたみなさんのおかげである。

しかし、その反動も少なくなかった。
最終計測の日、投げる前から肩が痛かったのだが、アドレナリンの力を借りてブンブン投げた。
大したウォーミングアップもせず、何十年ぶりかの全力投球をした。
結果、球速は出たが、肩痛は当然悪化した。
計測日から2週間以上経つが、まだ痛い。
日常生活に影響があるほどではないが、右側を下にしては痛くて寝られない。
悔いはかけらもないが。

もう一つの反動は、なんとなく感じる寂しさである。
120キロへの道のりはそれなりに険しかったのだが、楽しくもあった。
達成してしまうと、ポカンと穴が開いてしまった。
130キロを目指すという選択肢もあり得るのだが、右肩の痛みがそれを是としなかった。

そんなとき、なんとなく左腕のつぶやきが聞こえた気がした。
「いつも右腕ばっかりでズルいよ」
(いや、聞こえないが)

確かに、ボールを投げるだけでなく、
ご飯を食べるのも、字を書くのも、右である。
120キロを達成して労をねぎらわれたのも右腕であり、
その後痛みを覚えて始終気にしてもらっているのも右腕である。
左腕の身になったら、きっと寂しい。

そこで新プロジェクトは、
「左腕で110キロプロジェクト」である。
120キロと言ってしまうと、右腕のプライドを傷つけてしまいそうだし、
100キロと言ってしまうと、左腕のプライドを傷つけてしまいそうだ。
そこで、真ん中を取って110キロとしてみた。
サウスポーの投げる速球は5キロ増しで速く見えるという話も聞いたことがあるのでちょうどいい。

120キロプロジェクトの際、
チューブを引っ張ったり、握力を鍛えたり、といったことは、左腕も右腕に付き合ってやっていた。
だから、筋力は右腕にそんなに負けていないはずである。
何より、子供のころから全然かまってあげなかった左腕には無限の可能性がある。(はずだ)

とりあえず、一度測ってみようと、後楽園のスポドリに一人で行ってみた。
おそらく変てこりんなフォームだから、周りの視線が恥ずかしかったが、思い切って左で投げてみた。
最初は、トンチンカンな方向に行ってしまい計測もしてくれなかった。
結果、最速56キロだった。(途中の100キロ前後の数字は右で投げて手本を見せたもの)
ストラックアウトができるケージなのだが、球が遅すぎて、当たったのにボードが倒れないという屈辱も味わった。
56km.jpg

今回のプロジェクトは、長期戦になる。
とても半年でできるとは思えない。
それどころか、1年でできるとも思えない。
目標は、2019年の秋としよう。
2018年中に80キロくらいまでに上げて、
2019年に110キロを目指したい。
2年先となると、50代の半ばになっており、球速を上げるどころか生命活動を維持するだけでも骨が折れる感じになっているかもしれないが、コツコツ積み重ねていきたい。

120キロプロジェクト以上に意味がないプロジェクトであると自覚している。
しかし、意味があると窮屈だ。
左腕の成長を、温かく見守っていくつもりである。


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