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「睡眠負債」を気にするよりも [ヨモヤ]

「睡眠負債」という言葉が流行語のようになっている。
しっかり寝ておかないと、その場は何とか乗り切れても、だんだん負債となって積み上がり、いつか大きな問題となってしっぺ返しを食らう、というのである。
十分な睡眠をとらないと長生きできないばかりか、心疾患や肥満、うつなどの原因にもなると脅される。

そうは言っても、埼玉や千葉から都心に通うサラリーマンは、なかなか平日に寝る時間を確保するのは難しい。
例えば、朝8時30分始業だとすると、8時15分には自席に着いていたいところである。
となると、会社への最寄り駅には8時には到着したい。
交通機関に要する時間を、待ち時間や乗り換えも含めて70分とすると、家を6時30分ごろに出る計算になる。
夜8時まで残業して、家に着くのが9時半頃とすると、そこから食事をして、風呂に入ると、一息つけるのが11時頃。
新聞読んだり、本読んだり、メールチェックしたりしていたら、あっという間に12時近くになるだろう。
6時前に起きるとすると、そこからすぐに寝ても6時間しか眠れない。
少し残業が長引いたり、飲み会があったりしたら、睡眠時間はさらに削られる。
これを平日に取り返すのは難しい。
休日に取り返したいところだが、「寝だめ」は効果がない、という説もあったりして、じゃあどうしたらいいの、と言いたくなる。

しかし、スウェーデン・ストックホルム大学の研究チームの発表によれば、
平日の睡眠不足は週末の朝寝坊で補える可能性があり、寿命を延ばす助けにもなり得る、
のだそうだ。
このチームの説によれば、週末に余分に寝ておけば、一定の効果が見られるというのである。
平日に睡眠を確保することが難しい会社員にとっては朗報と言っていいかもしれない。

もちろん、睡眠時間を確保するに越したことはない。
しかし、睡眠時間を守ることに躍起になって、今やるべきことがおろそかになるのはどうなのだろう。
若くても、若くなくても、目の前に目標があったら、多少無理をしてでもやった方がいいのではないかと思う。
なるかならないかわからない病気を心配して、やるべきことをやらずに睡眠時間を確保して、それでどうなるとも思えない。
健康のためだけに生きていても仕方がないように思うのである。
睡眠が大事、ということはしっかり理解しつつ、今しかできないことは、今やるべきとも思う。

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