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世界に勇気を与える人口35万人のアイスランドの奮闘 [ヨモヤ]

経済はもちろん、文化やスポーツの面でも、小国は圧倒的に不利だと誰もが思っている。
また、人口が減れば、国の活力は無くなり、活躍の場面は減っていくとみんな感じている。
確かにそのとおりである部分も大きい。
経済の論理は、物量に大きく左右されるから、アメリカや中国が中心に動く。
プロスポーツやオリンピックも、大国がメインプレイヤーになる。
しかし、大国でなければ、まったく太刀打ちできないのだろうか。

小国の勝ち方として、世界的にはそれほど盛んではない分野に特化して活路を見出す、というやり方がある。
経済でもスポーツでも。
それはそれでありだし、戦略として間違ってはいない。
しかし、その勝ち方では世界は驚かない。
サッカーという世界で最もポピュラーな球技で、
大国を打ち負かすことができたら、
それは大きな宝物になる。

アイスランドの人口は35万人に満たない。
日本の市区の人口順で言えば、60番目!くらいに位置する。
滋賀県の大津市や埼玉県の所沢市とほぼ同規模、
大阪の吹田市や愛知県の一宮市よりはかなり少ない。
そんな国が、サッカー大国アルゼンチンと、ワールドカップの舞台で堂々と渡り合った。

今の日本代表がアルゼンチンと戦ったら、圧倒的に不利とされるだろう。
人口はアイスランドの400倍!もいるのに。
人口が少なくても、それだけで白旗を上げることはないのだ。

アイスランドの活躍は、世界の小国に希望を与えるだろう。
シンガポールや香港といった国や地域では、世界ではなかなか戦えないというのが常識だが、シンガポールの人口は560万人、香港は730万人いるという。
アイスランドに比べれば10倍以上の大国である。
ならば、やってやれないことはない。

アイスランドが属するD組は、アルゼンチンのほかもクロアチア、ナイジェリアといった強豪国であり、決勝トーナメント進出は容易ではないだろう。
しかし、その結果はどうあれ、彼らの奮闘が世界に大きな勇気を与えていることは確かである。

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