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期待を上回る「打者」大谷の成績も 二刀流じゃなきゃ、ねえ [ヨモヤ]

シーズンが始まる前、大谷について、
「投手としては通用しても、打者としてはとてもメジャーでは通用しない」
と思っていた人は少なくないだろう。
特に評論家筋の方に。
間違えたプロの方には大いに不明を恥じてもらいたいが、多くの方には嬉しい誤算である。

投手としては故障もあり、なかなかうまくいかないシーズンだが、
打つ方はまずまずの成績を残している。
打率が2割7分台なのはDHという役柄からすればあまり自慢できないが、
ホームラン数やチャンスでの打撃は立派。
4番を打つこともあるが、それにも違和感はない。

これまでに大谷が打ったホームランは15本。
驚くような数字ではないが、日本人選手のメジャー1年目成績としては、
2006年・城島健司さんの18本、
2003年・松井秀喜さんの16本
に次ぐもの。
2人がかなり完成されてから海を渡ったのと比較すると、1年目の大谷の成績の素晴らしさがわかる。
また、大谷は打数がかなり少ないなかでこれだけのホームランを打っており、野手としてフルに出ていたら30本くらいは行ったのではないかと思わせる。

しかし大谷は、
「シーズンを通してみたら、自分に与えられた仕事はできていない」
と話したそうだ。
休んでしまったことが、
先発投手としてローテーションに穴を開けてしまったことが、
大きな悔いとなっているのだと思われる。
つまり、大谷の中では、両方ができて初めて納得なのであろう。
二刀流に挑戦しているのではなく、二刀流を与えられた当然の仕事と考えているのである。

二刀流だと、どちらも中途半端な成績にしかならない、とおっしゃる方がおられる。
確かに、シーズンをフルに活躍したとして、
投手として10勝、
打者として20本塁打、
なら、個別に見れば普通の成績である。
しかし、両方できる選手が果たしているだろうか?
100年間にわたって誰もできなかったことをやることが中途半端だろうか?

選手の価値は、通算記録だけでは測れない。
そのことは、ファンがよく知っている。

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