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日経平均27年ぶりの高値  ~ しかし、ここがゴールではない ~ [経済を眺める楽しみ]

日本株の上昇が続いている。
9月28日の日経平均株価の終値は、
前日比323円高の2万4120円となり、今年1月のバブル崩壊後の高値にあと4円まで迫った。
この水準はバブル崩壊後それほど間もなかった1991年11月並みである。
ようやくここまで戻したか、と感慨深く思う人もおられるだろう。

今回の上昇は、
・出遅れていた日本株が再評価され、「持たざるリスク」が意識されるようになったこと
・米中貿易戦争の影響は限定的と考えられるようになったこと
・円安が進んだこと
などがその理由と考えられている。
もちろん、これに加えて企業業績の好調さが株価を支えている。
日本企業全体の経常利益は、過去最高を更新する見込みだという。

一方、悲観的な見方もなくはなく、
・貿易戦争が拡大し、日本もその標的となる恐れがある
・イタリアをはじめ、債務問題がクローズアップされる可能性のある国がいくつかある
・中国をはじめとする新興国の景気が減速する心配がある
など、不透明感は残る。
また、来年に予定されている消費税増税をうまく乗り切れるのかどうかが、これからは注目されてくるだろう。

しかし、
やっと24,000円であり、
ついに24,000円でも、
とうとう24,000円でもない。
最高値のときには40,000円近くあったのである。
アメリカのみならず、ほとんどの国で株価は最高値水準にあり、
日本のように最高値の6割水準をうろうろしている国などない。
普通の株式市場であれば、24,000円どころか、30,000円、35,000円と上昇するのが当たり前なのだ。

しかし、まあ、個人投資家は慌てず騒がず行きたいところである。
上がったから買う、下がったから売る、ではなく、じっくりいい企業を見極めたい。
業績も経営もいいのに、このほぼ全面高の市況環境のもとでも、あまり上がっていない企業もあるはずだ。
日々の上げ下げに一喜一憂せず(いや、してしまうが)、じっくり腰を据えてそういい企業を探そう。
今後、日経が上がろうが下がろうが、いい企業は伸びていくはずだから。

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