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今の中国で「となりのトトロ」がどう見られるのか [ヨモヤ]

宮崎駿監督の「となりのトトロ」が、はじめて中国で正式に上映されるのだそうだ。
中国でもジブリ作品は人気が高いと聞いていたのでちょっと意外だが、外国映画の本数規制などのため、これまで公開されていなかったのだという。
ではなぜ人気があるかというと、DVDで見られてきたからであり、例によってと言ってはなんだが、無断複製による海賊版も広く出回ってきたらしい。

スタジオジブリの星野康二会長によると、8年前から中国大陸での上映を目指し、準備を進めてきたとのことである。
その甲斐もあっての上映だが、驚くのはその上映館数。
なんと6,000か所だという。
ちなみに、現在大ヒット中の「ボヘミアン・ラプソディ」の日本での公開館数は約400。
10倍以上の差がある。
いやはや。
市場規模が違う。
これでは、世界中の映画会社が中国を目指すわけである。

中国語の吹き替えを担当した女優の秦嵐(チンラン)さんは、
「小さいころから見ていた映画に参加できて感動している」
と話したという。
劇場公開は初めてでも、トトロはそれだけ知られているということである。
それは、興行にとって追い風なのだろうか、それとも向かい風なのだろうか。
何度見てもいいものはいいと思うが、
日本で今からトトロを劇場公開しても大ヒットまでは行かないだろうから、
そう考えると苦戦するのかもしれない。

今や中国は、アメリカと肩を並べる超大国である。
国民全体の平均収入では先進国に及ばなくても、都市部では欧米並みかそれ以上に豊かな暮らしをしている。
その中国の人が、トトロの世界観をどう受け止めるのか。
興味深い。

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