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映画評 「フォルトゥナの瞳」 [映画評]

本作は、百田尚樹さんの恋愛小説を映画化したもの。
百田さんと言えば、現在「日本国紀」が大ヒット中であり、
「永遠の0」「海賊とよばれた男」カエルの楽園」などでも知られる。
失礼ながら、恋愛モノは百田さんのイメージからはちょっと離れている。

主演は、神木隆之介くんと有村架純さん。
好感度の高いお二人が、初々しいカップル役を演じる。

映画は、このところ目立つ、超自然的な設定もの。
時をかけたり、記憶が一日しか持たなかったり、バリエーションはいろいろ。
今作での「フォルトゥナの瞳」とは、寿命が迫った人の運命が透けて見える眼のこと。
これは予告編でも堂々と明かされている。
この設定の説得力は全く高くないし、それを高くしようとする配慮もあまりないが、
つまらなくはない。
主演の二人の演技も自然であり、2時間、退屈せずに観ることができた。

しかし、奇跡的な偶然が次々に重なるなど、後半はアラアラの展開に。
正直、そこまで期待していなかったので、
「まあ、仕方ないか」と受け入れた。
いい映画を観たい、と意気込んでいたらため息をついていた。

監督は、「ソラニン」「陽だまりの彼女」などの三木孝浩さん。
前作の「坂道のアポロン」が散々だったので今回も心配したが、その心配は半分的中した。
ずーっとつまらないわけではなかったが、トータルではもう一つ、という感じ。

出演陣では、
DAIGOが悪役というのがちと新鮮。
時任三郎さんと斉藤由貴さんが夫婦を演じておられるのが、なんだか微笑ましかった。

「フォルトゥナの瞳」は、いろいろな意味で想像の範囲内の作品。
気負って観に行かなければ、それなりの2時間が過ごせる。
神木くんと有村さんのファンなら、十分楽しめると思う。
しっかりした映画が観たい人は、まあ、最初からこの映画を選択しないかしら。

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