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平成は株式投資には厳しい時代だった [経済を眺める楽しみ]

4月26日をもって、平成の株式取引が終了した。
日経の一面は、
「時価総額、バブル期超え」
というもので、
東証一部の時価総額が617兆円となり、バブル期のピークだった606兆円を超えたことを報じている。

まあ、それはそうなのだろうが、30年間経って時価総額が横ばいっていったい何なんだと思う。
また、日経平均株価で見ると、指数はピークの約40,000円から大幅に下がっている。
この期間に、日本以外の国は何倍にもなっていることを考えると、平成は株をやっている人には厳しい時代だった。

もちろん、この間に時価総額を増やした企業もいくつもある。
日経によれば、平成の期間中に最も時価総額を増やしたのはトヨタ自動車で、
以下、キーエンス、日本電産、ソニー、任天堂、
といった会社が続いている。
また、この期間に上場し、日本を代表する企業となった、
ソフトバンクやファーストリテイリングといった存在もある。
だから、何もかも真っ暗だったわけではない。
それでも、全体的なパフォーマンスが弱かったことは否めない。

令和の株式相場はどうなるだろう。
少なくとも、バブル期のような熱狂になることはないだろう。
好況になったとしても、皆が疑心暗鬼だからだ。
こんなことが続くはずない、とみんなが思っている相場では、熱狂にはつながらないだろう。
しかし、それでいい。
上がり過ぎない、経済の状況に寄り添った相場でいい。

ただ、30年後に、時価総額がほぼ横ばいというのは勘弁願いたい。
日経平均に採用されているのは日本を代表する企業ばかりであり、
均せば毎年1%ずつくらいは成長してもらいたいものである。
そうすると、複利効果も手伝って、30年後には1.4倍くらいにはなっているはずだ。
もちろん、もっと上になっていても驚かない。

穏やかに、上がるときは上がり、下がるときは下がるが、長期的に見れば上がっている。
そんな相場でいい。
そんなうまい話はない、
とツッコまれる方がおられるかもしれないが、本来株式相場とはそういうものである。
普通の相場であり続けますように。

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