SSブログ

今期は仕方がないとして来期はどうか [診断士的経済アプローチ]

SMBC日興証券の見立てによれば、
上場企業の2020年3月期の純利益合計は、2年連続で減益になる見通しであるそうだ。
米中貿易摩擦により製造業が低迷していることが全体の足を引っ張っているようだ。
日本の場合、
10月の消費増税と度重なる災害も重しになっている。

しかし、今期が減益になることは、かなり前から予想されていた。
だから、驚きはない。
株価もすっかり織り込んでいるだろう。
問題は、2021年3月期がどうなるか、である。

2019年は、イベント盛りだくさんの年と言われていた。
4月に新元号が発表され、
4月終わりから5月初めにかけて10連休があり、
6月には大阪でG20、
7月は参議院選挙、
9月からはラグビーのワールドカップ、
10月には消費増税、
といった具合である。
一通りつつがなく過ごした、という感じだろうか。
「令和」は国民に受け入れられたし、
G20では大きな事故はなかった。
参院選も大方の予想通りの結果だった。
ラグビーについては大成功と言えるが、景気への好影響とまではいかないだろう。
消費税については、これから統計結果が出てくるが、
少なくともリーマンショック時のようなパニックは起きていない。

2020年は、
東京オリンピック・パラリンピックの年であり、
アメリカ大統領選挙の年でもある。
建設業を中心に、五輪後の需要が心配されているが、果たしてどうなるだろう。
トランプ大統領の再選があるのかないのか、ないとしたら誰になるのか、
こちらも目が離せない。

2020年以降の景気がどうなるか、
アベノミクスの正念場と言われることがある。
確かにそうした面もあるが、すべてを政策の責任に押し付けるのも潔くない。
アベノミクスの正念場というより、日本経済の正念場である。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。