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日経平均とダウが接近 [経済を眺める楽しみ]

世界の株が軒並み下げているなか、
24日の東京株式市場の日経平均株価は大幅続伸。
終値は前日比1,204円57銭高の18,092円35銭となった。
終値の上昇幅としては約4年半ぶりの大きさで、歴代でも9位になるという。

ニューヨークも今日は上げているようだが、
この1月ほどで30,000ドル近くあったものが20,000ドル割れにまで売り込まれた。

日経平均は円で表示されるものであり、
ダウはドルで表示される。
構成銘柄の数も違うし、
絶対値を単純に比較することに意味はない。
しかし、直感的に比較しやすい面はある。
コロナショックの局面においては、ダウが日経より大きく下げていて、
結果的に両者の値が接近しているのである。

これにはいくつかの要因があると思う。
具体的には、
・日本の感染者数がアメリカよりかなり少なく、経済活動も比較的滞っていない
・ドルが買われ、円安が進んでいる
・もともとアメリカの株が高過ぎた
といったものである。

日本も大きく下げていることは変わらないので、胸を張れるようなものではないが、
リーマンショックの時は、震源地のアメリカより日本の下げの方がキツイということもあったので、
それと比べれば今回はましである。

アメリカとヨーロッパが、ほぼ経済活動をストップさせてしまったような状況にあり、
これからアフリカや南アメリカ、東南アジアに感染が拡大していくと考えると、
先行きを楽観できる要素はほとんどない。
株価が下がる余地は、まだまだあると思う。
それでも、徐々に落ち着きを取り戻している感はある。

株価が下がると、投資家にマイナスの資産効果が生じるだけでなく、
企業の業績に影響が出るし、
年金の運用にも影を落とす。
株を買っている人にとっても買っていない人にとっても、株は上がる方がいい。

もとはと言えば、日経平均株価はダウの値よりはるかに高かった。
このままダウを抜き去り、差を広げていったとしても、それほど奇異なことでもないはずである。
現下の危機状況は、日本企業の底力が評価される局面であるかもしれない。

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