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紙の本が売れるのはうれしい [ヨモヤ]

出版業界は、長い長い下り坂にある。
ピークだった1996年から、ズルズルと売り上げを減らし続け、いまだ光明は見えてこない。
電子書籍は伸びを見せているが、
「紙の本」の苦境は続いている。

人口が減り、
特に若者が減り、
ネットが広がり、
スマホが広がり、
そうした状況がさらに加速していく、
というなかでは、これからも茨の道だろう。

出版科学研究所の調査によれば、2021年の紙の出版物(書籍と雑誌の合計)の推定販売金額は、
前年比約1%減の1兆2100億円台となるとのことである。
下落傾向に歯止めがかかっていないことがわかるが、
書籍については約2%増と15年ぶりにプラスに転じる見込みだという。
「巣ごもり需要」などにより、
児童書、学習参考書、語学・資格関連などが好調だったという。

紙の出版物全体では下がっているので、手放しで喜ぶには到底至らないが、
書籍だけでもプラスになったのはいいニュースである。
やはり紙の書籍でないと伝わらないものがある。

本が売れても、本屋さんの苦境は解消されないだろうが、
本が売れなければ、なおさら厳しくなるのは明らかである。

本が売れないと、街から本屋さんがなくなる。
本屋さんがなくなると、寂しい街になる。

ブラっと本屋さんに入り、書棚を眺めるだけでも楽しい。
ふと買った本で人生が変わることすらある。

本をあまり読まない人も大勢おられるだろう。
もちろん、個人の選択だが、本を読まないなんてもったいないなあ、とは思う。
思い切り大きなお世話だろうが、もったいないなあ、と思う。

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