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映画評 「メタモルフォーゼの縁側」 [映画評]

芦田愛菜さんと宮本信子さんという二人の女優さんによる、
年の差60歳の芸達者共演を楽しむ映画。
原作は「このマンガがすごい!2019」オンナ編第1位を受賞するなど評価が高い鶴谷香央理さんのコミック。
17歳の女子高生と夫に先立たれた75歳の女性が、ボーイズラブ漫画を通じて交流を深めていく、というお話。

終始肩の力を抜いてほんわり見られる映画。
無理やりな展開の連続だが、映画として成立させるためにはご愛敬。
最後までほっこりとしたまま映画は終了した。

ただ、ほっこりを超えた感動があったかというと、そこまでは。
登場人物たちの何をしたいのかよくわからない行動の数々、
え、どうしてそんなシーン必要なの、という場面の数々、
まるで回収されない伏線らしきもの、
などで、印象は散漫。

みんながうまいうまいという芦田愛菜さん。
うん、まあ、うまいのだと思うけれど、この映画ではちょっとやり過ぎな面も。
そういう演出なのだろうけれど。
宮本信子さんの演技に今さらどうのもないが、
こちらもちょっとやり過ぎな面が。
そういう演出なのだろうけれど。

芦田愛菜さんの幼馴染役としてなにわ男子の高橋恭平くんが出演。
高橋くんの演技がどうというより、役として不要だった気がする。
二人が憧れる漫画家役として古川琴音さん。
こちらも、ちょっともったいない使われ方。

メタモルフォーゼとは、変化、変身といった意味。
もっと鮮やかな変身が観たかったというのが本音のところだった。

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