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「来年はデフレ、円高」という似鳥会長の予想は当たるか [経済を眺める楽しみ]

家具・インテリア製造小売りニトリホールディングスは、
長い間ノンストップの成長を続けて来た。
実に、35期連続の増収増益というから恐れ入る。
しかし、2022年2~11月期連結決算は営業減益となったようだ。

通期でどうなるかはなんとも言えないが、
輸入に頼っている部分があるニトリとすると、2022年に進んだ円安は痛手である。
原材料費の高騰、
巣ごもり需要の収束といった要素もマイナスに働いたのだろう。

似鳥会長はこの状況に対して、
「これまで30年以上増収増益を続けられたのは運が良すぎた」
とおっしゃられ、先を見据えておられる。
確かに増収増益だけに気を取られると正しい選択ができなくなる可能性があるので、
ここらで一休みが入ってもいいのかもしれない。

決算会見での似鳥会長の発言をまとめると、
・最近は東京で土地が異常に高くなっている。
・来年はアメリカの景気が予想以上に悪くなり、EUも含めて世界的な不況になる。
・来年は1ドル=110~120円ぐらいになる。110円を切るかもしれない。
・値上げからありとあらゆるものが下がってくる時代に入るのではないか。
とされている。
つまり来年は、
・円高が進む
・デフレに戻る
と予想されていることになる。
一般に思われていることとは逆かもしれない。

来年円が1ドル110円を切るというのはなさそうに思えるが、
長く経営のトップに立ち、
正解を出し続けてきた似鳥会長にしかわからない肌感覚のようなものがあるのだろうか。

アメリカやEUの景気が悪い中、
円高が進むとなると多くの大企業にとっては強い逆風となる。
似鳥会長の読みが当たるのかどうか。
結果が出るのは、そう先の話ではない。

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