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日本株はどこまで上がるだろう [資産運用]

宝島新書から出ている
「日本株はどこまで上がるか」
という本を読んだ。
5人の論客が、日本株の今後についてそれぞれの考えを披露している。
最初の一人が、ノーベル経済学賞受賞者の超大物クルーグマンさん。
ほかのメンバーも武者陵司さん、熊野英生さんなど多士済々。

この本に文章を寄せている皆さんは、基本的に日本株に強気である。
日経平均で言えば、最高値の39,000円は通過点。
将来的には6万円、10万円という声が上がる。
実に景気がいい話だが、
日本株が上がる根拠として示されているのは、以下のようなものである。

・日本は米中対立の漁夫の利を得ることができる
・アメリカにも円安が容認されている
・半導体の生産拠点が集まり始めている
・企業収益の増加が株価を支えており、バブル期とは根本が違う
・国内市場が縮小しても大企業の業績は下がらない

日本株への強気な見方には、元気をもらえる。
ただし、それが正しいかどうかは慎重な吟味が必要である。
その点、この本に書かれている内容はなかなかに説得力があった。
日本株が上がると予想はされていても、
その理由は安易な日本礼賛ではなく、冷静な分析によるもの。
このとおりに上がっていくかどうかはさておき、
十分傾聴に値するものと思う。

多くの方が日本の将来を悲観されている。
その気持ちはよくわかる。
将来が悲観される国の株価が上がるはずない、と思う気持ちもよくわかる。
しかし、
「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」
という言葉もある。
悲観論が広がるときこそ、絶好の買い場かもしれない。
それは今かもしれない。

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