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為替の方向性を「円安」と決めつけるのは危険 [資産運用]

為替が単純に「国力」を示すものだとしたら、
「円」の将来は明るくない。
日本経済の先行きが真っ暗とは思わないが、
人口減少はすでに起きた未来であり、
国際的な地位の相対的な低下は免れようがないだろうから、
「国力」が下がっていくのは避けられないと思うからである。

しかし、為替相場はそう単純なものではない。
これからずっと円安方向に進むと考えるのは、ちと早計だと思う。

「ヌビーン」というアメリカの資産運用会社がある。
創業125周年という長い歴史を持ち、
運用資産残高が1.1兆ドル(約160兆円)に上るという世界有数のアクティブ運用会社である。
この会社の最高投資責任者で、
ウォール街でも注目を集めているという女性投資家サイラ・マリクさんが、
テレ東系、朝の情報番組「モーニングサテライト」に出演されていた。
彼女は、
今後日本株へ積極的に投資すること、
これからは円高方向への為替市場の変化を見通していること、
そこで円高のメリットを享受する企業を探していること、
などを話されていた。
円安ではなく円高。

為替相場を読み切るのは難しく、今後どうなるかはわからない。
しかし、世界最大級の資産運用会社のトップが円高に振れることを予想していることは覚えておいた方がいいと思う。
我が国における多くのマスコミ報道は、日本経済について弱気一辺倒であり、
円についても下がる見込みしか伝えていないように見える。
だが、投資に真剣に向き合っているプロの目からすれば、
ズルズルと円が安くなり続けるとは思えないようだ。

為替に限らず、
マスコミが解説している「わかりやすい結論」には気を付けるべきだと思う。
自分の頭でじっくり考えよう。

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