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連結の衝撃 [公会計]

地方自治体財政健全化法、というのがある。
危機的状況に陥った自治体があれば、経営陣を更迭し、資本注入する、といった内容ではない。
財政状況の悪い自治体を見つけ出して、管理しましょうというものである。つまり、健全化するための法律というよりは、財政状況の悪いところを明確な基準によってあぶりだそうというものである。

なにやら、この法律によって隠れていた赤字が明るみになってきたような言われ方をしている。
なぜなら、下水道や病院といった企業会計部門が、一般会計などの普通会計と連結されることによって、これまで以上にシビアな基準が適用されることになるからだ。
連結の衝撃、みたいにとらえられている。
まあ、いいけど。

これまでだって、下水道も病院も、きっちり予算も決算も議会の承認を受け、誰でもその内容を見ることができたわけで、別に隠されていたわけじゃないんだけど。
連結される前から、病院部門の採算があってないことなんか、みんな気づいてたんだけど。

厳しい状況を厳しいと認め、それをなんとか改善していくことは大切なことだ。
そのための一定の基準も必要かも知れない。
しかし、国が一律に線を引っ張ってしまうことは、いい方向性とは思えない。
地方分権、なんですよね。
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