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いくらなんでも、これでは・・・ [公会計]

定額給付金をめぐるごたごたが続いている。
私は、もともとは同情的賛成論であった。
連立政権のなかで、定額減税を行わざるをえず、厳しい財政のなかどうせ減税をするのなら、少しでも景気刺激になるようにとクーポン券を送ろうという発想は悪くないと思った。
しかし、所得制限云々のあたりからおかしくなってきた。

定率ではなく定額とする趣旨は、低所得者優遇ということにあったと考えられるが、この程度で抜本的な生活支援になるはずもない。お金をまこうとした趣旨も景気刺激にあったはずである。
そこに、所得制限の話が持ち上がったものだから、政策の根本的な意義が一気に希薄になってしまった。
さらに、数年後の消費税の増税を合わせて発表してしまったものだから、反発も当然高まってしまう。
消費税を上げる前提は、徹底的な歳出削減を行ってから、というのがコンセンサスだろうが、全国民へのバラマキは歳出削減と真逆の方向性に見えるから、つい「だまされまい」と身構えてしまう。

さらに、銀行振り込みとするのもいかがなものだろう。
私は、クーポン券や金券、若しくはお金そのものが送りつけられてくるのなら消費に回ることもあろうと想定していたのだが、銀行に入れてしまっては、月々の給料と変わらなくなる。ありがたみもない。
これなら、減税だけをして給付金を配らないやり方と効果はあまり変わらないのではないか。

これだけすったもんだして、効果はないと国民に理解され、行政内部からもほぼ総スカンをくらっている政策も珍しい。
撤回という選択肢もないわけではない。
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