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ユニクロの強さの秘密の一端 [診断士的経済アプローチ]

ユニクロの快走ぶりは、皆さんご存知のとおりである。
「デフレ時代の勝ち組」などと称されることもあるが、安いから売れているとだけとらえたら、ユニクロの本質を見誤る。

ユニクロは、SPA(日本語に訳すと「製造小売業」)と言われる仕組みを持つ企業の代表選手である。
そのビジネスモデルは、企画から生産、販売までの機能を垂直統合したものであり、さらに生産拠点を賃金の安いアジアに置くことで、低価格を実現している。
こうしたことはもちろんユニクロの強みであるが、それだけで他の追随を許さない圧倒的な売上を記録できるわけではない。
なにしろ、取り扱っている商品がファッションなのである。人の心や流行はコロッコロと変わってしまう。ずっとひきつけておくのは並大抵のことではない。
強い商品、魅力的な店舗、優秀なスタッフと、ひとつひとつの現場が充実してはじめて、会社としての前進が見られるのだろう。

今日、久しぶりに近くのユニクロに行った。
駐車場は、並びこそしなかったがほぼ満車で、店内も相変わらずの賑わいだった。
品揃えもよく、店員さんたちもきびきび行動しており、さすがと思った。

さて、品物を選び終わりレジに向かうと、長蛇の行列ができていた。
みな、まとめ買いしている。
私は、並んでまで服を買うつもりはない人間なのだが、ここまで来て買わないで帰るのもしっくり来ないので、おとなしく列の最後についた。
並んだのは、五分くらいだったろうか。三つのレジをフル活用し、どんどんさばいている。
そして、私の番となり、商品を大きなビニール袋に入れていただいたときに、ユニクロの強さの一端に触れることができた。
下の写真をご覧いただきたい。

ユニクロ.JPG

セルフではなく、店員がビニール袋に入れてくれる形式をとっている店では、どこも最後にテープで上部をとめる形になる。普通、はがれないようにピタッと貼ってくれるものだから、とるのが面倒である。爪でテープのはじを起こそうとするのだが、なかなかうまくいかず、いらいらして引きちぎってしまうのは、私だけだろうか。
そんなお客様の声を取り入れたのだろうか、ユニクロではテープを折り返し、はがしやすいようにしてくれているのである。これなら、ストレスなくテープをはがすことができる。
ちょっとした工夫ではあろうが、あれだけ列が並んでいるなかで、なかなかできることではない。
強い会社の強い会社である理由の一端を覗いたような気がしたものである。
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