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また「BECK」 [映画評]

土曜日に映画評を書いたばかりで、そのあとまた観に行ったわけでもないのに、再び「BECK」について。
いいじゃないですか、大好きな映画に出会える機会って、そうはないんですから。

おそらくBECKは、映画評論家には不評だろう。
それもまあ、仕方がない。
確かにストーリーは雑だし、音楽の表現として納得できないところもあるだろうから。
だけど、小学生の作文テストじゃないんだから、辻褄が合えばいいってもんじゃない。
表現としての映画は、そんなのを超えたところにある。

映画のなかで、水嶋ヒロさん演じる南竜介がこんなことを言う。
「バンドはただ技術のあるヤツだけが集まりゃいいってワケじゃない。ケミストリーが大切なんだ」
まあ、よく聞く言葉である。
しかし、このセリフの「バンド」を「映画」に置き換えると、まさに「BECK」そのものを指しているように感じる。

水嶋ヒロさん、佐藤健さんという仮面ライダーコンビやゲゲゲの向井理さんといったビッグネームはもちろん、
桐谷健太さん、中村蒼さんの二人もBECKのケミストリーをビンビンに発していた。
ポッキーのCMを見たときはなんとも思わなかった忽那汐里さんが、映画の中では実にいとおしかった。

BECKは、俳優も含め、ある種作り手の自己満足の映画であるかも知れない。
そこに乗れない人は、好きにはなれないだろう。
ただ、入り込めてしまった人にとっては、忘れられない映画になるはずである。

佐藤健さん演じるコユキが「僕は伝えたいよ」という場面がある。
私も、この映画を多くの人に伝えたい。
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