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今のスタイルならイチローは200本打ってなんぼ [ヨモヤ]

どんな記録もいつかは途切れる。
イチローが続けていたシーズン200本安打の記録も、11年連続はならなかった。

イチローの所属するアメリカン・リーグで、今年200本安打を達成したのはわずかに4人。ナショナル・リーグにいたっては、たったの1人しか200本を越えていない。
それを考えると、10年連続で200本安打を達成していたイチローの記録のすさまじさがわかる。

そのことを理解したうえで、今年のイチローの成績を振り返ると、彼にしては非常に物足りないシーズンだったことがわかる。
年間184本のヒットを打ったのだから、200本行かなくてもすごいじゃないか、という評価は、イチローに対しては、かえって失礼な気がする。

今年のイチローの打率は、.272で、リーグ第35位。ずっと3割を打ち続けてきたイチローとしては、あまりにも不本意な成績であろう。
ヒット数の184本はリーグ第9位であるが、ヒット数上位10人の中で比較すると、イチローがアメリカであまり評価されていないといわれる理由の一端が見えてくる。

今シーズン、アメリカン・リーグで最も多くのヒットを打ったのはレッドソックスのゴンザレスで、その数は213本。
イチローとは、30本ほどの差しかない。
しかし、フォアボールを含めて考えると、別の風景になる。
ヒット+フォアボール数が一番多かったのは、タイガースのカブレラで、305。イチローは223だから80もの差がついてしまう。
このカブレラは、これだけ塁に出ながら、ホームランも30本打っているから、チームへの貢献度は高い。

そのホームランの数で言えば、ヒット数上位10人中、イチローの5本は最も少ない。
打点の47も最少である。

このなかでは、盗塁の40が最多であるが、レッドソックスのエルズベリーはほぼイチローに並ぶ39の盗塁を記録しつつ、ホームラン32本、打点105という数字を残している。

つまり、今のイチローのスタイル、とにかくヒットを打って塁に出るというスタイルである場合、200本安打を相当数超えていかないと、超一流とはいえないということである。
メジャーで通用するかどうか、というレベルの選手であれば、こんなことは言わない。
世界一の選手であり続けてほしいイチローであるから、こんな指摘をするのである。

今シーズン、イチローは13の敬遠をされ、これはリーグ第6位である。
これだけ不振の年でも、相手チームはイチローを恐れている。
こうした数字を見ると、そろそろスタイルを変える時期かも知れないと感じる。
すなわち、ヒットの数を求めるのではなく、ボールを見極め、ランナーを還す役割への転換である。
ひょっとしたら、イチローのポリシーには反するのかも知れないが。
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