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このままでは債務超過の可能性 ~シャープの危機が深まる~ [経済を眺める楽しみ]

報道によれば、シャープの12年9月中間連結決算の最終(当期)赤字が、従来予想の約2倍の4,000億円前後に膨らむ見通しであるとのことである。
4月に700億円の赤字と見込んでいたものを8月に2100億円の赤字に下方修正しており、修正は2度目。
下方修正を連続することは市場の印象は実に悪いが、もはやそんなことを言っていられる状況ではないのだろう。

シャープの12年3月期決算は、過去最大となる3760億円の赤字であった。
シャープは、年間の売り上げが2兆円を超える大企業であるが、2年連続で数千億という赤字を出してしまうと、さすがに厳しくなる。
2008年からのシャープの純資産の推移をみると、
 2008年 1.2兆円
 2009年 1.0兆円
 2010年 1.1兆円
 2011年 1.0兆円
と来て、大赤字を出した2012年が
 2012年 0.6兆円
となっている。
つまり、純資産が6,000億円であり、この状況で4,000億円もの赤字を計上してしまったら、まさに後がなくなってしまう。

シャープは、下期の営業黒字と2013年の通期黒字を目指しているが、それを達成しないと、会社の存続さえ危ぶまれる状況になってしまう。
数々の画期的な商品を生み出してきたシャープのことだから、きっと復活してくれると信じている。
信じているが、本当に追い詰められた状況になってきた。
こうなってくると、時間との闘いという要素も増えてくる。
個人的には、買ったばかりのシャープ製のテレビが簡単に壊れてしまって忸怩たるものもあるのだが、それはそれとして、なんとか頑張ってほしい。

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コメント 2

葦立茂蔵

株主の小生としてはドキドキものですが、シャープが潰れる時は本邦が潰れる時と考え持ち支えてます。
DVD一体化の液晶テレビが壊れたのは小生も同じだが、、、
by 葦立茂蔵 (2012-10-27 18:18) 

淋

陰ながら応援することしかできません。
by (2012-10-28 10:49) 

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