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映画評「テルマエ・ロマエⅡ」 [映画評]

ゴールデン・ウィークに映画の1本くらいは見るでしょう、と思い、上映中の映画を眺めるが、どうにもピンとくる作品がない。
今に始まったことではないが、アニメとテレビドラマの映画化と漫画原作ものばかり。
そうした作品のなかにも面白いものがあるのは確かだが、企画が貧困であることは事実。
嘆かわしい。

結果、選んだのは「テルマエ・ロマエⅡ」。
とにかく、第1作がよくできていた。
コメディであるにも関わらず、映像をしっかり撮っていたところに好感が持てたし、脚本もしっかりしていた。
もちろん、阿部ちゃんの演技はばっちりだった。
1作目の感想ブログはこちら。
http://matoko.blog.so-net.ne.jp/2012-05-27

続編に傑作なし、という言葉がある。
2匹目のどじょうを狙っても、大抵はうまくいかないということである。
しかし、続編が面白いこともないではない。
エイリアンシリーズは有名だが、ターミネーターも2作目の方が当たった。
その他、ゴッドファーザーやトイストーリーなども傑作を続けた。
(あれ、洋画ばっかりだ。邦画だと、寅さんとかかしらん)
だから、テルマエの続編にも期待した。
それなのに・・・。

私は映画ファンだが、ほとんどの映画はつまらない。
心に残る作品など、10本に1本もない。
それでも、どこかにいいところがあったりする。
ちょっと笑えたり、アイデアはよかったり。
しかし、この「テルマエ・ロマエⅡ」ときたら・・・。

なまじ第1作目がよかったから、期待したのが間違っていた。
期待値がゼロだったら、セットがしっかりしていた、とか、映像がよかった、とか、そうした枝葉で自分を慰められたかもしれない。
その辺は織り込み済みだったから、となるともう、愛でるところがない。

とにかく、脚本の悪さはどうしたことか。
なんらか事情があったのだろうが、脚本家を変えてしまったのが、完全に裏目に出た。
タイムスリップの驚きはまったくなくなり、同じことの繰り返し。
ストーリーも陳腐かつ散漫で、2時間まるまる退屈してしまった。

この映画は作られるべきではなかった。
こんなものを作ってしまっては、1作目の奇跡さえ消えてしまう。
残念としか言いようがない。༩
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