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大阪での維新の圧勝で思う [ヨモヤ]

大きな注目を集めた大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が終わった。
大阪府知事選挙は、現職の松井知事が64%の得票率で、
大阪市長選挙も、吉村元衆議院議員が56%の得票率で勝利した。
両選挙とも大阪維新の会の勝利、しかも午後8時の投票締め切り直後に当選確実が出るという圧勝であった。

橋下市長率いる大阪維新は、春に行われた大阪都構想の住民投票で大きな挫折を経験している。
今回の選挙でどちらかでも落とすようなら、神通力が完全に消滅してしまうところだったが、底力と根強い人気を見せつけた格好である。
おそらく大阪の人は、橋下市長に去って欲しくないのだろう。
大阪都構想は僅差で否決してしまったが、そのことを悔いている人が少なくなかったのではないかとも思われる。

一方、負けた側は、ほぼ全政党相乗りで負けてしまったのだから、ショックは小さくないだろう。
事前の世論調査で劣勢が伝えられていたから、今さら驚きはないだろうが、それにしてもの大差であった。
自民党と民主党・共産党が共闘するという禁じ手を使った挙句に惨敗では、失うものばかりである。

投票率は前回の選挙より大幅に下がってしまった。
大阪市長選挙の投票率は50.51%であり、前回のダブル選と比べて10.41ポイントの減だった。
都構想の是非を問う住民投票では66.83%だったから、それと比べるとさらに大きな差がある。
この原因は、候補者としての橋下さんの不在のほか、選挙戦で議論が盛り上がらなかったこともあるだろう。
維新対反維新という構図ははっきりしていたものの、では維新に代わって何をするかというところが有権者には見えなかったのだと思う。

1対多という組み合わせは、次回の参議院選挙でも取沙汰されている。
大阪では手を組んだ自民と野党だが、国政選挙では、自民対野党連合の構図で闘おうとするアイデアが出されているのである。
巨大勢力となっている与党に対抗するための案としてわからなくはないが、今回の大阪の結果を見てもわかるように、反○○だけで一致し、その先の展望が見えないようでは、有権者としても困惑するばかりである。
選挙のためだけにどうこうするというのは、ちょっと勘弁してもらいたいという有権者の願いが今回の選挙結果には込められているようにも思えるのだが、どうだろう。

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