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通訳案内士試験勉強法 その4 一般常識(試験傾向編) [お役所内案内士]

平成28年4月に改定された「通訳案内士試験ガイドライン」によれば、「一般常識」についての試験は次のような内容とされている。

・試験は、現代の日本の産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界との関わりを含む。)のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識を問うものとする。
・内容は、筆記試験時に最新の「観光白書」や新聞(一般紙)に掲載された時事問題をベースに出題する。

私は本が好きで、人並みよりはかなり読んでいる方だと思うし、新聞も日経に加え、スポーツ新聞まで、ひととおりは読んでいる。
ブログを更新するために、毎日ネット上でのニュースもさらっている。
だから、他の科目はともかく、一般常識はなんとかなるのではないかと思っていたのだが、まったく甘かった。
「外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識」と書いてあるが、実際には基礎的とは思えない内容が出題され、試験はお手上げ状態だった。
マークシートなので、運よく正解という問題が多くあったのだろうが、自信を持っての解答は少なかったように記憶している。

考えてみれば、「一般常識」のくくりは人それぞれであり、どんな内容がどんな難易度で出題されるのか、予想するのは難しい。
その点、地理や歴史以上に対策が立てにくいといえるかもしれない。
ただ、ガイドラインに、「観光白書」や新聞(一般紙)に掲載された時事問題をベースに、と書かれており、ここに焦点を絞るのが得策だと思う。
広げてもキリがない。

出題傾向をざっと眺めてみると、
外国人観光客の傾向(国別内訳、年度推移など)は必出であろう。
外国人に人気のスポットも調べておきたい。
また、飛行機や鉄道など、交通に関するニュースも知っておく必要がある。
歴史や文化に関する一般常識は幅が広過ぎ、うかつに手を出すと迷宮入りしてしまうが、○○周年として話題になったものや、賞を受けたものなどは要チェックである。
各地の有名なお祭りや、近年話題のイベントについても知っておこう。

日本の伝統についても、試験に出るかどうかはさておき、通訳案内士として活動するのならひととおり知っておかなければならないことである。
「着物」「酒」「茶」「歌舞伎」などについては、深く入り込むのは大変としても、常識的なところはさらっておくべきであろう。

また、一般常識という科目であるため当然であるが、時事ネタは欠かせない。
2016年であれば、伊勢志摩サミット、民泊、ル・コルビュジエあたりは押さえておきたい。
あまり文化や伝統に深入りするよりは、ニュースに敏感になっておくほうが得策ではないかと思う。

出題を見ると決して浅いものばかりではないが、勉強法としては「広く浅く」で対応すべきであろう。
過去問を見て、「こんなに深い知識まで持っておかなければならないのか」と感じてしまい、それに対応しようとすると、深みにはまる。
難問はあきらめ、診断士であれば知っておくべきと思える常識、に的を絞れば十分であると思う。

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