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爆買いも良し悪し [経済を眺める楽しみ]

中国人の「爆買い」は、日本の流通に大いに貢献してきた。
国内では、人口減少が始まり、所得が伸びてこないという苦しい状況にある。
そんななかでのインバウンド消費は、干天の慈雨とも言えるものだった。

爆買いの恩恵は、デパートをはじめ、いろいろな業界に行き渡ったが、わかりやすくプラスに転じさせたのが家電量販店のラオックスだった。
ラオックスは「免税ビジネス」を中心に据え、主なターゲットを中国人とした。
秋葉原や銀座の店舗には、中国人観光客をたんまり乗せたバスが次々と横付けされていた。

しかし、爆買いの一本足打法はもろい面もある。
ここでラオックスが発表した2016年6月中間決算は、売上高が前年同期比22・4%減の350億円となり、純損益は4億円の赤字に転落した。
客数に変化はないというから、一人当たりの購入単価が大幅に下がったということだろう。
もちろん、こうした傾向はラオックスだけではなく、他の店舗でも生じている。

とはいえ、いまさら国内消費に焦点を移すこともできない。
幸い、観光客数は増えているから、中国がだめなら他の国に働きかけていくことも必要だろう。
インバウンドは今後も主戦場である。
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