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FAで流出しても強い日ハム FAの流出で弱体化していく西武 [ヨモヤ]

西武からFA宣言していた岸孝之投手の楽天移籍が決定した。
西武としては、生え抜きのエースに去られたうえに、同一リーグに入団ということだからダブルパンチとなる。

このところ西武からFA移籍する選手が次々現れており、涌井、片岡、中島など、ここ6年で9人目になる。
FA移籍が最も多いのが西武らしい。
それだけ生え抜きのいい選手を育てていると言えなくもないが。
FAで移籍するくらいだから、当然チームの中心選手。
彼らが抜けていくたびに、チームの弱体化も進んでいく。
このところの成績低迷の原因の一つだろうか。

しかし、2番目に流出が多いチームを見ると、FA流出イコール弱体化ではないことがわかる。
2番目に流出が多いのは、日本ハムだからである。

今年も、長く中心選手だった陽岱鋼がチームを離れる決意をしたようだ。
これまでも、片岡、小笠原、小谷野など主力選手がFAで流出している。
さらに、ダルビッシュはポスティングでメジャーに移籍した。
それでも過去10年の成績を見ると、
1位、3位、1位、4位、2位、1位、6位、3位、2位、1位
と、8年間がAクラス。
2016年の劇的な日本一は記憶に新しいが、1年限りの好成績ではなくもはや常勝チームと言っていい。
また、田中賢介がメジャー挑戦後に復帰したり、ダルビッシュが日本シリーズ前にメッセージを寄せたりと、チームを離れた後もつながりがあるのが特徴である。
松井、中島といったメジャー挑戦組が他チームに移籍している西武とは、そこも違っている。

さて、一部報道によれば、岸の移籍について鈴木球団本部長は、
「交渉するたびに条件は上乗せしていった」
とおっしゃったらしい。
別の球団幹部も、「“楽天マネー”の威力にはお手上げ」
と語ったとされている。
これが本当なら、これまで相次いでいるFA流出もやむを得ないと思えてしまう。
人の思いや行動を、金だけで割り切っているようでは・・・。

これも報道によるのだが、先の球団幹部が、
「(来年契約期間が切れるが)中村はライオンズ愛を持っているから大丈夫だろう。これからはライオンズ愛がある人だけでやっていくしかない」
とおっしゃったとか。
岸の移籍を金が原因と決めつけておいて、これからの選手が残るかどうかは愛次第と考えているようでは、この先も危うい。
移籍していく選手を愛がないからと切り捨ててしまうのも、あまりにも冷たい。

誰が言ったとも書いていない報道によるものだから、球団の幹部がこんなことを言ったのかどうか確かめようもない。
しかし、次々と選手が抜けていく西武には、
選手から愛される球団になっているだろうか。
地域から愛される球団になれているだろうか。
常に自問していただきたいところである。

ちなみに、最も大切にするべき本拠地所沢の駅前で開かれるイルミネーションのイベントに毎年ライオンズの選手が参加しているのだが、2016年は、玉村祐典 投手と山田遥楓 選手の二人が参加した。
玉村選手と山田選手のファンには、素敵なプレゼントとなったと思う。
しかし、多くの地元ファンがこの二人を望んでいたかどうかは、皆さんの判断にお任せしたい。

TBSが親会社だった頃には不人気をかこっていたDeNAだが、この数年で完全に離陸し、今や浜スタが日本で最も熱い球場になりつつある。
これで、12球団中地域とのつながりがあまり感じられないのは、セのヤクルトと、パのオリックスと西武だけになった感がある。(巨人も、東京という土地柄、地域色はあまり感じないが、このチームに限っては全国区であろう)
パのファンとしては、オリックスと西武が心配である。
もちろん、両チームともいろいろな取り組みを進めておられるのだとは思うが、残念ながら他チームと比較すると十分ではないのだろう。
少なくとも、結果を見るとそうなっている。
いろいろ変えていかないと、ますます置いていかれる。
そんな不安が募っている。

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